第49話 ハムスター

 ハムスターを飼っていている夢を見た。


 ペットはこの40年、飼った事はない。


 ましてや、ハムスターを飼った事はない。


 鳥かごのケージで、餌を食べていた。


 その内に、糞を垂れて、手足を異常に伸ばした。


 一緒に、眺めていた母親は雑魚寝を始めて、しばらく、手足の長いハムスターを観察していた。


 また、餌を食べ始める頃には、手足が縮んでいた。


 餌を延々、食っていた。


 目が覚めると、日付変更線前で、夕飯を食っていなかった。


 釜にの残った飯を丼に盛り、豚レバーを適当に炒めて乗せた。


 飯を食うと、これは夢の続きではないのが、判った。


 生きていると、感じた。

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