第25話 落ちる。
前後不覚にも落ちてしまった。
落ちるとは、昔のネット用語でチャット中に寝てしまう事である。
今はそれがTwitterでやっているが、あそこは魔窟だなと感じる。
魔窟、RPG出てくるような迷宮である。相互フォロワーはいつしか「会話」でツリーを作り、一つの議論を体系化させたり、いきなり、相手が切れて「会話」が終了、ツリー自体がなくなってしまう。ブロックしたり、ブロックされたりの繰り返しである。
今日もとある漫画家の先生とリプの応酬をしていたが、不覚にも落ちてしまった。
これではよく言うツイ廃である。
相手の漫画家先生には申し訳ない事をした。
かなりリプが過熱して生きた所なのに、自分が落ちてしまったからだ。
私たちの暮らす日本と言う国は今どうなっているのか?
その話の始まりが「ど根性ガエル」の作画の素晴らしさから始まり、もし、リメイクされるとしたら、リメイクしても誰が見るのか。
今更、昭和なんかと言われるのではないか。
私は昭和を希求するかつて少年だった人間が高齢化するから、昭和は所謂商品になるだろう。
先生は経済官僚の素晴らしさを語り始めたが、それは貧しきものがクリエイティブな人間にも及び、貧困層が広がっていると起きてから返してきた。
待ちくたびれた先生も落ちたか、布団でお休みになったのだろう。
他愛のないアニメの話から、天下国家の話に移行する。
問題点を絞れているようで、拡散している。
そのような呟きが幾万と生まれて消えていく。
そこがTwitterと言う魔窟の正体だと感じた。
相手の先生の健康が気になる。風邪を引かなければ良いが。
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