第18話 バス

 バスに乗った夢を見た。


 昔住んでいた所は市街に出るのにバスか自転車でないと行けない距離だった。


 だから、バスによく乗った。


 歩けはないが、市街に行くには吹き曝しの国道の歩道を自転車で行くか、コンクリート製の一本橋を通らなければいけなかった。


 バスの夢は狭い歩道を抜けて商店街を抜けていた。自分が住んでいた地域とは少し違った。

 抜けたかと思うと、又、同じ商店街を抜けていた。


 これの繰り返しで、最後にバスのが大きく曲がる角に自分がいて、バスが突っ込んで来るところで、目が覚めた。


 違う日には大きく曲がる角の一角にある看板を見つめていた。


 バスに揺られながら、市街には到着しなった。


 橋を渡った所まで行った事はあったが、橋の向こうには行けなかった。

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