第2話
そして私の知る限りうちの大学にはもう1人爆モテする人物がいるんです。
それは、助教の鈴木穂波さん……
そのモテ方は紗倉と同レベルと言って過言でないのですが違うところが一点。それはモテが男性に限定してるところ!!!!もちろん女性からの好意も受けることはあるもののあまりに男性にモテすぎ群がりすぎて女性はドン引きしてしまうのです。
道を歩けば
「あなたを歩かすなんてとんだ馬鹿ばかりだ!僕の車にぜひ乗っていってくださいどこまでもお送り致します!」
大学を1歩出れば
「ぜひご飯を!ご飯とは言わなくてもお茶だけでも!!!」
のように暑苦しいアプローチがよく飽きないなと言った具合に毎日繰り返されています。
そして彼女、特筆するべきことも1点……
なんと高橋紗倉に唯一靡かない女性であるということです!!
(私でさえあの顔とあの声で甘く名前を呼ばれればクラっとしてしまうというのに……)
「穂波さん、高橋です水曜3限に少しお話しましたよね?この後少しお話でもどうですか」
「あら、高橋なにさんだったけ、そうね水曜3限は楽しかったけど私授業以外で生徒とお話する趣味はあんまり持ち合わせてないのごめんなさいね」
とこんなふうにバッサリです。
ちなみに艷めく黒髪をポニーテールにしてワインレッドの眼鏡をかけタートルネックやタイトスカートがこの世で誰よりも似合うという容姿が余計に高橋紗倉の、ドツボにハマってしまったというのがかさらに地獄絵図に地獄を書き加えることになるんです。
それを知る時 蓬太郎 @apyoui
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