第2話〈〈あれから〉〉
〈〈あれから〉〉
交際スタート時〔見つめあう二人〕
道明寺 陸奥君(30歳)は新進気鋭の人気作家である。
故に他の作家同様、普段から締め切りに追われている。
筈なのだが…
(再現動画再生~♪)
交際初日(《玄真の図》の個展観覧)
※勿論緊縛作家さんの個展です♪
それは日曜日の午後
「素敵…♪♪」
両目がハートマークになる冴子さんを他所に淡々と写真を見つめる陸奥君♪
「冴子さん…」
「陸奥様…」
見つめあう2人…
そして…
「キャー♪♪」
今夜は朝までラブホでエキサイティング♪
交際二日目(某大型ア○○ト・ショップ)
それは月曜日のアフター5
仕事終わりの冴子さんと待ち合わせした陸奥君は、冴子さんのリクエストで行きつけのショップへと足を運んでいた。
「陸奥様!ここは私の聖地ですわ♪」
「冴子さん…」
「陸奥様♪」
再び見つめあう2人…
そして…
「キャー×2」
今夜は朝までファッションホテルでエキサイティング♪
交際三日目(その筋では有名な某森林公園)
それは火曜日のアフター5
容姿端麗で背も高く、おまけにモデル顔負けなスタイルの冴子さん。
有名ブランドのコートを着た彼女は、今夜は一段と妖しげなオーラを放っていた♪
(それにコートの中から変な音が聞こえる)
「冴子さん寒くないですか?」
「いいえ、暖かい位ですわ♪」
「冴子さん」
「ア!む、陸奥様♪」
三度(みたび)見つめあう2人…
そして…
「キャー×3」
今夜は朝までレジャーホテルでエキサイティング♪
交際四日目(陸奥君の自宅)
それは水曜日のアフター5
冴子さんに手料理を振る舞いたい陸奥君は、張り切って夕食の準備をしていた。
「これって♪」
「中華最強のハッスル料理」
「陸奥様♪」
「冴子さん…」
四度(よたび)見つめあう2人…
※そろそろこのフレーズ飽きたな…
そして…
「キャー×4」
今夜は朝まで自宅でエキサイティング♪
交際五日目(三ツ星展望レストラン)
それは木曜日のアフター5
陸奥君お薦め、夜景が素敵なレストランで彼は彼女にあるサプライズを決行しようと一大決心をしていた。
「陸奥様♪」
「結婚して下さい」
おそらく原稿料三ヶ月分の指輪&首輪を冴子さんにプレゼントする陸奥君(笑)
「はい、陸奥様(涙)」
「冴子さん…」
五度(ごたび)見つめあう2人…
そして…
「キャー×5」
今夜は朝までブティックホテルでエキサイティング♪
交際六日目(カクテルバー・パテカトール)
それは金曜日のアフター5
今夜は《貸し切り》の張り紙が貼ってある。
午前中急遽冴子さんの実家に結婚のご挨拶をする為にお伺いした陸奥君。
本人達の不安とは裏腹に呆気ない程スムーズに御両親の許可を得た二人は、前祝いではないが出会いの場だったバーを貸し切り、知人達を呼んで結婚の報告をする事にした。
その前に
「冴子さん」
「陸奥様♪」
六度(ろくたび)見つめあう2人…
※後一回このパターン有りだな…
そして…
「キャー×6」
今夜はパーティーが始まるギリギリまでカップルズホテルでエキサイティング♪
交際七日目(物件内覧)
それは土曜日の朝
※お!フレーズが変わっている!
結婚にあたり新居に引っ越そうと話し合った二人は、知人の不動産屋に相談し、幾つかピックアップしてもらおうとしたのだが…
「新築5LDKマンション」
「え?」
「最新式セキュリティ&耐震耐火防音構造」
「え?」
「出来れば最上階」
「え?」
「勿論ペット可♪」
それは二人が出した最低条件。
「あの……都心にでしたらその条件に合うのは一件だけなんですが…」
何故か引き気味な知り合いの不動産会社の社長さん。
ちなみに今日は冴子さんから変なモーター音はしない(笑)
「その~価格がですね…こちらになるんですが…」
社長は恐る恐る電卓を弾いて価格を提示した。
それを見て血の気が引きまくった冴子さんなのだが、
「内覧してみようか?」
陸奥君は動じていないのか、終始何時も通りポーカーフェイスである。
「え?」
「これ位なら一括で払えるから」
そうらしい……
一体いくら蓄えがあるのか?
この時初めて陸奥君の事を何も知らないと思い知らされた冴子さんだった。
そして…
「陸奥様…」
「冴子さん…」
七度(ななたび)見つめあう2人…
※もういいだろうこのフレーズ!
そして…
「キャー×7」
今夜は再び朝までラブホでエキサイティング♪
え~と、もう一度言うが!
道明寺 陸奥君(30歳)は新進気鋭の人気作家である。
故に他の作家同様、普段から締め切りに追われている。
筈なのだが…
彼はいったい何時仕事してるんだろ?
余談なのだが、彼の業界内にでのアダ名は《二日前のショタ顔作家(締め切り二日前に校了するから)》らしい……(笑)♪
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