月夜にかざすこの手の中に

残りしものは闇ばかり

滴る雫は紅い色

突き刺す剣も朱に染まる


今は奈落に身を寄せる

我が魂の依り代は

冥府に漂う

鬼の側


眠りつくのも許されぬ

業の果てにあるものは

突き刺す剣が笑っている

それはここだと笑っている


無数の羽矢が突き刺さる

無数の槍が貫いた

無数の剣が切り裂いた

地に横たわるこの身なり



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