2人目の冒険者《エルフの神官剣士》
GM: それじゃあ今日はTRPGを遊ぶためのキャラクター作成をしてもらいます。
プレイヤーB: 予習はバッチリ!化け物を見て悲鳴を上げながらSANチェックするゲームだよね。悲鳴の練習もバッチリ。
GM: …違います。
プレイヤーB: 違うの!?
GM: Bさんの言っている内容はゲームのことをピコピコって呼んでる人たちがいる、みたいなものですね。
プレイヤーB: 誰がオバサンだって? まだ私20代なんだけど。
GM: オバサンとまでは言ってないですって…。
ええと、これは私がよくその勘違いをしている人に言う内容なんですけど「TRPG」っていうのはゲームのジャンルの名前であって、同じRPGでもポケモンとドラクエって違うゲームじゃないですか。
プレイヤーB: あっ。オッケー、オッケー。理解した。つまり私が予習したTRPGとはソフトが違うってことね?
GM: あっ! その理解であってます。
言ってみればBさんはバイオハザードの予習をしてくださったわけですけど、今日はファイナルファンタジーを遊びます…的な話です。
プレイヤーB: じゃあ用意してきた10面サイコロも振らない?
GM: 振らないです。ゲームの例えで言うとサイコロの違いはPS5とSwitchみたいな違いなので。今回のゲームハードは普通の6面サイコロです。
プレイヤーB: 空回りしてしまったぜ。悲鳴の練習も無駄ってわけだ。
ちょっともったいないから一回悲鳴の演技やらせて。「キャーッ!」
GM: 予定が合えば今度、10面サイコロで
プレイヤーB: で、今日はどんなキャラクターを演じればいいわけ?
GM: Bさんにやってもらうのはエルフの神官の女性です。
プレイヤーB: 悲鳴をあげる探索者じゃなくて、邪教の信徒の方だったか〜。
GM: 違いますよ!
さて、それでは冒険に出た理由などを決めていきます。
冒険に出た理由
【 5-4 失われた家門を取り戻すため 】
【 4-5-5 過去に仕えた主がいた 】
【 2-1-2 命を救われた経験がある 】
【 1-2-5 かつては貴族だった 】
GM: 命を救われた、ですか。
もしよかったらこの設定こちらで決めさせてもらっていいですか?
プレイヤーB: 何かアイデアがあるわけ?
GM: 先に作ってもらったAさんが【魔物を倒したことがある】という経歴だったので、魔物に襲われてるあなたをAさんのキャラクターが救った…という形にすれば2人のキャラクターに関係性が生えてくるので都合がいいかなぁ〜と思ったので。
プレイヤーB: じゃあ、そんな感じで。
あっ、そう言えばこのキャラクターって神官剣士って書いてあるけど、回復魔法だけじゃなくて剣でも戦える感じ?
GM: そうですね。積極的に攻めるほど強くはないですけど、最低限の剣技は習得してるっていう感じですね。
プレイヤーB: ってことはアレだ。女騎士だ。
ゴブリンに襲われて「くっ、殺せ!(迫真の演技)」ってやってたらAくんのキャラに助けてもらう流れな。おけまる、完全に理解した。
GM: (笑)
*イルセリエ・キーフィリス
エルフの神官剣士
15歳(エルフの成人年齢は15歳)
生まれは貴族だが、政治的な謀略に巻き込まれて没落。
お家騒動後は
魔物に襲われていたところをケイティに救われる。
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