キャラクターメイキング

1人目の冒険者《人間の戦士》

GM:それじゃあ、まずは君の演じるキャラクターを作っていこっか!


プレイヤーA:ちょっと待って。今回は「見本のサンプルキャラクター」を演じるから準備はいらないって聞いていたんだけど…


GM:そうだね。君にはサンプルキャラクターである「人間の戦士」として遊んでもらうことが決まっている。でもね、遊ぶ日を迎える前に準備してもらうことがすこぉしだけあるんだ。


プレイヤーA:いったい、何をしたらいいのかな?


GM:難しいことじゃないよ。何度かサイコロを振ってもらうだけだから。


そう言って、私は巾着袋きんちゃくぶくろを取り出す。

何年か前にテーマパークで買ったお気に入りの赤い袋でライオンの紋章が描かれている。ファンタジーって感じのアイテムなのでTRPGをする時の雰囲気づくりをしたい時には必ずこの袋を持ってくることにしているんだ。


巾着袋をしぼっているヒモを解いて、口を緩めて中身に手を突っ込む。


取り出したるはサイコロ2つ。

四角くて白くて、赤い1の目と黒い2~6の目がある一般的な普通のサイコロだ。


人間の戦士をこれから演じてもらう彼にサイコロ2つを手渡して握ってもらう。


GM:君はこれからソードワールド2.5の舞台である異世界ラクシアに住む人間を演じてもらう。でも、人間と言ってもひとりひとり個性があるよね。

まずは君がどんな人間を演じるのかサイコロの目とルールブックに載っている表を使って決めていくんだ。


プレイヤーA:とりあえずこのサイコロを振ればいいんだね。


ころころと机の上を転がる2つのサイコロが止まり、6と4の目が出る。


GM:冒険に出た理由がこれで決まる。ええっと理由表の6-4は…


【 6-4 人々を守るため 】


GM:君は人々を守るために戦士になったわけだ。


プレイヤーA:なるほど。出た目によって理由が変わるわけね。


GM:こんな感じであと何度かサイコロを振って君が演じる人間のキャラクターを深堀していってもらうよ。


【 3-5-6 絶対に知られたくない秘密がある 】

【 4-5-2 魔物を倒したことがある 】

【 2-1-6 憧れる冒険者がいる 】


GM:最初の以外は分かりやすい経歴になったね。


プレイヤーA:オレは誰か強い冒険者に憧れて、人々を守るために戦士になり、そして既に魔物を倒した経験もある。…知られたくない秘密ってのはなんだか分からないけど。


GM:思いつかなかったら無理に採用しなくてもいいよ。あくまで役の設定を固めるきっかけにするだけのものだから。


プレイヤーA:うーん。でもせっかく振ったしなあ。


最初に振った経歴表は運命を感じてどうしても使いたくなる。

私にも経験あるなあ。そう懐かしんでいると彼は「いいこと思いついた」と自慢げにいってきた。


プレイヤーA:オレは実は女戦士なんだ。でも、それを隠して男としてふるまってる。どう?


いいね、最高のアイデアだ!


GM:そうしたら名前を付けてあげればその子の設定は概ね出来上がり。ここに名前もサイコロで決めるための表があるけどどうする? 自分で考えてもいいけど。


プレイヤーA:振るしかないでしょ。


【名前はケイティ】

【名字はサックウェル】


プレイヤーA:本名はケイティ・サックウェルで、偽名として男性名とも取れるケイと名乗っていることにするよ。



*ケイティ・サックウェル(ケイ)

人間の戦士

15歳(ラクシア世界では人間の成人年齢は15歳

強い冒険者に憧れて、人々を守るために戦士になった。

既に魔物を倒した経験もある一人前の戦士だが、実は女性であることを隠している。


GM:これでキャラクターは完成! 遊ぶ日を楽しみに待っていてね!

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