少女・瑠香は家庭の事情で辛い日々を送っていた。彼女の命と心を救ってくれたのは、いつもジンジャーエールを持っている、翔我(しょうが)という男の子。まさにジンジャーエールのような、ほんのり甘くて苦い、生姜のような香りと爽やかな炭酸のような恋。震災で離れ離れになってしまった二人の、まだ幼くて純粋な、ほのかな恋の行方は――感動で心がぽかぽか温まってきます。とても素敵な短編です。
ジンジャーエールみたいな初恋の人がいた。すごい書き出しです。センスに脱帽しました。ネグレクトな私の家庭。彼と出会った1年半後、大震災の津波で私の母親は死んだ。タイトル、うまくストーリーにはまってました!