『火星短信』 4


 火星短信 2400-102.003



『食糧保存ドームにおける、火星ごきと火星ネズミの増加には、まだ、完全には、歯止めがかからない。


 中世の欧州を思わせるが、完全閉鎖式の食糧保存庫が、なぜ、かれらに襲われるのか、専門家も解明できていないが、当然、内部に手引きしている者がいると予測される。


 当局は、すでに、容疑者を絞り混んでおり、この問題は、解決が、時間の問題であろう。


 一方、ウィルスに関しては、新技術の導入を図っている。すでに、ウィルスグラスが防疫班に配布された。これにより、きゃつらは、追い詰められるだろう。





 

 『火星第二中学校校内壁新聞 310号』



 大人たちのやりかたは、いつも、なまぬるい。


 ぼくたちが開発した、ごきねずみ壊滅シートを使うよう、校長先生から申し出てもらった。


 これは、ごきやちゅうが乗ると、袋状に収縮し、やきいも🍠みたいに、超電磁波により、あっという間に、丸焼きにする。


 大きいシートでは、1000匹くらい、いっぺんに、殺れる。


 ふははははは。


 中学生に敵う生き物は、この世に、ない。




 『火星若年者保護センター報 2400 21』



 最近、若年者の過激化が進んでおり、中学校を中心に、かなり危険な事態にある。


 これは、『五人組』と呼ばれる、超能力生徒が、全体を指揮監督しているためである。


 当局は、保護しようとしているが、まったく、歯が立たない。


 月の権力に、興味はないらしいが、目標は、地球政府である、とのリーク情報がある。


 各会員は、情報提供に、ご協力ください。




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