(外伝)第4話 頑張れヌアエ
宮殿に帰り、自分のした行いを思い出し、1人だとでかすぎるベッドに何故かたくさんある枕に顔をうずめ恥じる。
なぜあんなことを口走ってしまったのか。
「あああああああああああ。」
羞恥心で気が狂ってしまいそうだ。
だが、これも全部カーミのせいだ、うん、そうしておこう。
「あら~、そんなにうずくまってどうしたの?」
甘ったるい声で音もなく忍び寄ってきてかつ、声をかけてきたのはこの広大な宮殿で働いている使用人を僅か23歳という若さで束ねているシムリだ。
「ヌアエちゃんはかっこよく振舞おうとしても失敗するんだから~」
ぐうの音も出ない。
見た目はいいのに・・・。
なぜか恥に負けてしまう。
「いーやそれでもカーミは嫁にしてみせる・・・。」
「今まではすぐ折れてたのに今回は本気ね~。
一応は応援してるわよ~。」
手をヒラヒラと振って部屋を出ていく。
もちろん音もなく。
あれ絶対馬鹿にしてるだろ。
ちっくしょ~、見てろよシムリ。
待ってろよカーミ。
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