第16話
「すっごい人だなぁ」
僕は廃ビルの屋上でたくさんの侍と陰陽師が戦っているところを見て言葉を漏らす。
侍たちがザックザックと魔怪が断ち切り、陰陽師たちがド派手な技で敵を蹂躙する。
……はて?侍たちが前衛で、陰陽師たちが後衛として戦ったほうが絶対に強いのになぜか協力して戦っていない。何故?なんでわざわざ弱い戦い方をしているのだろうか?
新手の縛りプレー?僕も縛りプレーすべき?……あ、魔力使っていなから僕も縛りプレイ中か。
「たくさんつれてきたわよ!」
僕がそんなことを考えていると、雲母の元気な声が聞こえてくる。
「ほいよ!」
僕は両手に握り締める。
「おー!!!」
下の方から雲母の歓声が聞こえる。
「にょっと」
僕は穴が空いた天井から下を覗き込む。
下はいい感じに真っ赤で、たくさんの魔怪の死体があった。
廃ビルに張り巡らせた糸が上手く作動したのだろう。
魔怪を集めるよくわからない装置。それが今回支給されていた。
なので、僕たちの作戦は、廃ビルにその装置を仕掛け、そしてその装置を持って大量の魔怪を廃ビルに呼び寄せる。その後廃ビル中に張り巡らした糸で相手を全滅させる!というものだ!僕ら天才だわ!
こんな感じで僕と雲母は協力して魔怪を倒していた。
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