第10話
「ふんふんふーん」
僕は人通りの少ない道を鼻歌を歌いながら通る。
「刹那様」
「あ、やっほー」
いきなり僕の後ろの方から声が聞こえてくる。
後ろを振り返るとそこにいるのはストーカーさんがいた。
もういきなりストーカーさんが現れるのにも慣れてしまった。
「今回はお越しいただき、ありがとうございます」
「うん。別にいいよぉー」
「刹那様にふさわしいホテルをご用意させてもらっています」
「うん」
「ご案内させてもらいますね」
「はーい」
僕は頷き、歩き始めたストーカーさんについていった。
■■■■■
「はえー」
僕は目の前の宮殿のような大きな建物を見て立ち尽くす。
ここはパリの中でもかなりすごいホテルらしい。パラス、という星5よりもすごい称号を持っているホテルらしい。
このホテルは魔怪による被害を受けなかった数少ない建物の一つらしい。
「どうぞ」
僕はストーカーさんに連れられ、そんなホテルの中に入る。
外装もすごかったが、内装もとんでもなかった。
……なんかこうすごかった!キラキラしていて、大きな絵もあった。高そう!
コンシュルジュたちがお出迎えしてくれる。
「お部屋のほうはこちらです。刹那様」
ストーカーさんに連れられ、お部屋の中に入る。
「はえー」
僕は呆然と呟く。
中を見て僕は愕然とする。ホテルの中も本当にすごかった。
映画の中がそのまま出てきたようなお部屋だった。なんか王様や貴族とかが泊まっていそうなところだ。
「ふっかふっか!」
僕はベッドにダイブし、ぴょんぴょんと跳ねる。
すっごい跳ねる。ふわふわだ。
「喜んでいただけてなりよりです」
「……これ、高かったんじゃないんの?ど、どれくらいのお金するのかな?」
……僕のお小遣いで払えるような値段じゃなそうなんだけど。
「いえいえ!大丈夫です。刹那様からお金をもらうなどと……。……私たちが払います」
「え?そう?ありがと」
わーい。ただでこんなところに泊まれるなんて嬉しいなぁ。
ストーカーさん様々だ。
「あ!観光に行きたいな!」
僕は声を上げる。
「了解致しました!」
「おん!」
僕はストーカーさんに連れられ、パリの市内を観光した。
■■■■■
「うおー!!!」
「すげぇー!!!」
「かっこいいー!!!」
「おー!!!」
僕はパリの町をストーカーさんと一緒に回った。
パリの町は日本と全然違っていて、新鮮ですごい。
「ありがとねー」
「はーい!」
僕は魔力を活用して、復興作業のお手伝いをしていた。
時空を捻じ曲げて、まだ綺麗だったときのころの建物を複製して、どーん!
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