第2章 1.隣の太陽光発電の音かな?
休日に本を読んでいた時のことだ。
本と言ってもライトノベルなので、楽しみながらどんどんと読み進められる。
リラックスしながら簡単に読める本なので、一気読みに向いている。
一冊ペロリと読めてしまうので、充実感が沸くところも嬉しい。
不意にチリチリという音が聴こえてきて、だんだんと音が大きくなってきた様に感じた。
以前にも、部屋の中に居る時に、こういった音が耳障りとなった記憶がある。
この日は、二階の部屋に居たこともあり、近所が設置している太陽光パネルから音がするのではないかと思った。
正確に言うと、太陽光パネルではなくインバーターである。
太陽光を利用して光エネルギーを電気エネルギーに変換するのであるが、この時にインバーターが必要とされる。
直流電流を交流電流に変換するようになっている。
このインバーターから発生する音が大抵の場合、騒音の原因とされている。
騒音の原因となっているのは、インバーターによて太陽光を熱に変換する時に「モスキート音」が出ることによるようだ。
私は非常に耳が良い方だ。
人間の効き取れる周波数帯は20Hz~20,000Hzの範囲とされている。
若い程、聴き取れる周波数帯は広く、だんだんと加齢とともに劣化していくそうだ。
私は中年であるが、若い人だけに聞こえるとされる可聴周波数域の音でも聞こえてしまう。
そのため、わずかなモスキート音でも騒音に聞こえてしまうのではないかと思われる。
どのような家電製品であっても使用する環境や劣化によって負荷がかかり大きな音がするようになるものだ。
故障前はどのような家電製品であってもこういった状況になる。
太陽光発電の機器も当てはまるのだろう。
経年劣化は無くとも、使用されている環境に何らかの変化があったのではないか。
真夏は灼熱の太陽が照り付けるため、インバーターのモーターの速度が変化して周波数を変えてしまう。
そのため、大きな音がすることがある。
同様に、故意的に電圧を下げるようなことが起これば、インバーターから騒音が発生することになる。
太陽光発電は、エネルギーの変換器であるインバーターを使用するので、どうしても音が発生すると言われている。
隣家も太陽光発電をするのであれば、予め知らせておいて欲しいものだ。
ただ、このモスキート音は私には聞こえるが、家人には全く聞こえないそうだ。
こういった音の聞こえ方には個々人によって異なると最終的には判断される。
出来るだけ、こういったモスキート音には反応しないようにしたいものだ。
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