第4.5話 佐藤舞side その2
朝、あんなに大きな声で、話してたら、全部、話してる内容は、聞こえるよ。
どう言う関係って、成瀬くんは、どう思ってたんだろって、すごく気になる。
ただのクラスメイト、、
ただのクラスメイト、
ただのクラスメイト。
頭の中で、その言葉が何度も何度も、リフレインしていた。
へぇ、そっか、そうだよね。わたしは、LINEも友達なってたし、友達だと勝手に思ってたわ。朝の通学のときに、お話しするのも、けっこう楽しかったんだけどなぁ。ちょっと、いや、かなりショックだ。
ぜったい、いまの顔は成瀬くんには、見せられない。
とんだ勘違いだったのね。すごく恥ずかしい。穴があったら、入りたいよぉ。
ただのクラスメイトとして、わたしも付き合わないと距離感、おかしいか。気をつけないと。できるかな。
でも、ショックを受けるって、どうしてなの、わからない。気になってるのかな。
学校では、周りの目があるので、喫茶店で、勉強しにいくのが、増えた。けっこういい感じで、寛げるの、あの喫茶店。あと、オーナーが、とても、よくしてくれる。この前も、ナイショねって、言って、お菓子をサービスしてくれたりする。
気に入ったんで、毎日のように、行ってる。座る席も固定されてきた。いわゆる、行きつけのお店、常連って感じなのかしら、なに、この素敵なフレーズ。
成瀬くんに、借りたノートを返したり、また、新しいノートを借りて、勉強してた。字が汚ないから、嫌だ。って、言ってたけど。めちゃくちゃ綺麗な字、謙遜が過ぎる。あと、やっぱ頭がすごく良い、纏め方がわたしと全然ちがう。彼とわたし、頭の構造が違う。でも、前より授業がわかってきて、少しだけ楽しくなっている。
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