第4話 朝、学校への通学途中

 朝、学校への通学途中の出来事。


 毎日、最寄りの駅まで、自転車で行く。そのあと、私鉄に乗って、学校の近くの最寄り駅まで、乗ってる。いつも同じ時間、同じ車両に乗っている。

 

あの美少女、佐藤さんも、電車通学で、見かけることはあった。でも、LINEの交換してから、ちょっと変わってしまった。


「どうせなら、同じ電車で、学校まで行こうよ。」って、トークがきた。


断るのも、申し訳ないし、

「わかった。」

って 、返信した。


 そもそも、拒否権無さそうだ。佐藤さんが、脅したりなんて、ことはしないだろうけど、やはり弱みを握られてる。惚れた弱みじゃなく、ホントの弱み。ちゃんと機嫌をとっておいたほうが、いい。嫌われたくもないし。なんか知らんけど、興味持たれてるみたいだし。まぁ、ぜったい好意ではないと思う。そんな自惚れバカじゃないんです。


 朝から、佐藤さんと、お話ししながら、通学すると、時間がすぐに経ってしまう。


 ただ、朝、同じ電車に乗って、一緒に通学してるの、クラスの誰かに見られてた。


同じクラスの女子に問い質される。

「どう言う関係なの?付き合ってるの?」


そんなこと、ありえない。


「付き合ってなんか、ない。そんなの、ぜったいないよ。たまたま同じ電車に乗ってたから、話をしてただけだ。」


「へぇ、そうなんだ。でも、けっこういい雰囲気だったよ。成瀬くんって、佐藤さんのこと、好きなの?」



「えっ、全然、好きじゃないよ。なんで、そんなこと言うの?佐藤さんは、ただのクラスメイトだよ。」


「へぇ、そうなんだ。彼女とかはいるの?」


「その質問って、答える必要あるの?ノーコメントです。」


「うわっ、その返事は、彼女いるひとの返しだよ。

まぁ、どうでもいいけど。」



 彼女いないし、どうでもいいなら、聞いてくるなよ。へぇ、そうなんだって言うの、口癖なのかな。

2回も興味なさげに、言いやがった。


 単なるただのクラスメイト、その回答で、よかったんだよな。友達って言ったほうが、よかったかな。

でも、佐藤さんが友達とは、思ってなかったら、悪いしなぁ。


 隣の席の佐藤さんが、この会話、しっかり聞いてたし、ちょっとどんな表情なのか、見てないから、わからなかったけど。たぶん、間違ってないはずだ。














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