秋は大体倦怠期
@emmagency
第1話
酒を飲む。たいして好きでもないのに酒を飲む。やなことがあったときは、やっちゃいけないことやりたくなるんだよな。夜中にカップラーメン、欠勤、鼻にピアス、ワンナイト、酒に溺れる、リストカット、ビルから飛ぶ。とかね。そんな衝動にどうしても駆られてしまって、やらずにはいられないって気持ちになる。まあ、全部やってたらこの世にいないわけだから実際やってないこともあるけど、やるかどうかは衝動の大きさに寄るものだから人ってなにをしてもおかしくないんじゃんとか思うよね。おかしくはないけれど、正しくはない。そんな判断基準が微妙な世界を私たちは生きているらしい。
彼女の最新の日記にはこう書かれていた。彼女の日記を読むたび僕はひどく不安になる。いつか僕の前から消えてしまうんじゃないかと怯えて今まで以上に彼女を大切にしようと思う。そこまで計算のうちなのかもしれないがそれでも構わないほど僕は彼女を失いたくなかった。
秋は大体倦怠期 @emmagency
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。秋は大体倦怠期の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます