第4話 青テン――青白き美女に口説かれる?
「そなたの毛は良き色をしておる。我の下にては、より一層なまめかしきものとなろう」
ハフュ。
「それ、そなたの毛を愛でさせておくれ」
ハフュ。
「そなたは我がもの。そうであろう」
ハフュ。
青テンはやはり途中で気絶しておった。果たして、どこまでを聞き、どこまでを聞いておらなかったか?
その頭上からは真ん丸お月様が、青白き光を、彼と彼が倒れた大地に投げかけておった。
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