10日 【会話劇/コメディ】無人島に取り残された常務と社員 その3

 株式会社にゃん天堂の常務と社員は、なんやかんやで、ヤシの木一本しかない小さな無人島にスーツ姿で取り残されていた……!


「いや~面白かったね、鬼滅の刃。あとついでに発掘された鬼滅おにほろも」

「まさかタンジェロが光の呼吸と闇の呼吸の合体奥義を繰り出すとは」

「いい感じの暇つぶしになったね。まだまだ地面の下には何かあるんじゃないか? どれ、今度は私が掘ってみよう。……あれ、何も出てこないな。さすがにもう何もないのか……」

「大量のねるねるねるねとボウルと保存状態の良いペットボトルの水が出てきましたね」

「社員君が掘るとすごい出てくる」

「せっかくですしねるねるねるね作りますか! 懐かしい! ワクワクしてきましたね、常務!」

「社員君のテンション上がるポイントがわからないよ」

「そーれ、粉どばどばー、水じょぼぼぼー」

「ああっ待って待って! この水は生きるために残しといた方が」

「いやいや、読者は地中から出てきた物でモノボケする私たちを期待してるわけですし」

「何を言い出すのこの子は」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る