第7話
今日はイマージェス学院の全校集会である。
「全校生徒諸君!今、全国にゲーム学校は4万ある。その中でわれわれはゲーム学科のみの単課専門高等学校である。そしてせかいには400万ゲーム学校はある。この熾烈な”ゲーム戦国時代”において”eスポーツ”というかたちでゲームで勝負する”舞台”がある。数々の名雄が”ゲームのせかい”をつくってきた。われわれはすすみ、日々進化していく。そして”ゲーム”というかたちで世界と勝負しないといけない。真の栄光を目指し、”そのせかい”に挑め。ゲームに終わりはない。」
コウキとカズヤは同じクラスである。授業自体は普通の高校とそこまで変わりはない。ただ「ゲームの授業」がある。格闘ゲーム、FPS、カードゲームを中心に授業があるのだ。デジタルゲームだけではなく古典ゲームも行われている。なぜこんなに授業をやるのかと先生に聞いたら、その年のkey gameが違うかららしい。平安時代は囲碁がkey gameで、江戸時代は将棋、大正時代はカードだったらしい。
ゲームも日々進化していくということだろう。
ゲームをやる諸君。きみは安易なはめ技をおぼえて、これがおれのわざだとはしゃいでないかな?
それは”技”ではない。
わざとは何年もの鍛錬のなかでのみ達成される動きの”極み”だ。
こどもが数か月、数年で身に着けられるものではない。
ゲームの道に近道などない。
単調な繰り返しを何万、何億くりかえして、「つくりあげられる」ものが「技」である。”豪鬼”という格闘技の生まれ持った天才であっても、”波動拳”を極めるのに、血と汗のにじむ努力を何十年も続け、すべてを磨き続け、手に入れた。
そのやすい価値観で”おまえ”が”ゲーム”できるとおもうな
「ゲーム」はさらに奥の深いものだ
これからが”粛清”のとき
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