第2話

 父親と郵便局の息子と小さな家の娘は幼馴染だった。


 それぞれ別々の人と結婚したが、郵便局の息子の奥さんは小さな家の子とよく顔が似ていた。


 母は父に、郵便局の息子はあの子のことが好きだったのかもしれないね、と言った。

 父はそんなことは考えたこともなかったと言う。


 私は二十歳の頃八卦見に、運命の人にもう会っていると言われたことがある。


 もしかしたらこの人かもしれない…と思う人はいたが、彼から逃げてしまった。

 私は今でもその人に似た人を探してしまっているのかもしれない。

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