第26話
「ギルド対抗戦お疲れさまでしたー!」
僕は一人声を張り上げる。
『お疲れさまでしたー!』
『乙ー』
『やっぱり流石よね』
『かっこよかったな』
僕たちはFPvPギルド対抗戦の打ち上げをしていた。
「いやー、今回もトロフィーを飾れてよかった。まぁ一つだけだけど」
ギルドルームに置かれているショーケースにFPvPギルド対抗戦優勝トロフィーを飾る。
そのショーケースには歴代すべてのギルド対抗戦のトロフィーが飾られている。
僕たちは今回のFPvPギルド対抗戦で見事優勝を掴むことに成功した。
ギルドマスターを失った【最強のギルド】を倒すことなど赤子の腕を握るほど簡単だった。
トラウマを思い出したのか、相手チームの動きは崩れに崩れまくっていたしね。
『一つでも十分すごいんだけどね』
「うん。まぁそうだね。今回はみんなと一緒に出来たからとても楽しかったよ」
『私も楽しかった!』
『色々と捗ったしな』
……捗った。
ナンダロウナーボク二ハワカラナイナー。
僕は現実逃避するようにライブを開く。
今、僕たちはFPvPギルド対抗戦の打ち上げしながら他のギルド対抗戦の干渉も行っていたのだ。
「ようやく……!ようやく優勝を掴む事ができました!」
今回のTPvPギルド対抗戦の優勝が【最強のギルド】で、ギルドRTA対抗戦の優勝が【火竜王組織】というもう一つの大規模なギルドが掴んだ。
今、両ギルドのギルドマスターが大会の優勝にあったってのインタビューを受けていた。
……そういえばインタビュー出来たのはこれが始めたか。
ギルド対抗戦の様子は動画投稿サイトでライブされているのだが、そのライブの予定に優勝者へのインタビューという予定が組まれているのだ。
しかし、今まで僕がインタビューは完全お断りをしていたので、初めてのインタビューだ。
『これからもみんなで頑張りましょうね』
『うん、そうだね。というかもう二度と離さないでやんす。ぐへへへへ』
「……ギルド抜けよか?というか、チャットだといつもどおりなんだなぁ。僕対して平然とエロネタぶっこんでこれる度胸があるなら通話でも頑張れるやろ」
『通話とチャットは何もかもが別だよ?あと、ギルド辞めないでください!!!下ネタは控え得たほうがいいですか!!!』
「んや?控えなくていいよ。僕は寛容な男の子だからね」
僕たちは雑談を楽しむ。
うーん。最初は男だとバレて最悪だと思ってたけど……みんなとこうして騒げて楽しいなぁ。
男バレしても良かった、かな。
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