第25話

 ダイジェストの書き方がわからなかった……。

 次話こそこのクソみたいなギルド対抗戦を終わらせる!


『FPvPギルド対抗戦!決勝戦!此度こそ優勝を狙うチャレンジャー【最強のギルド】!最強無敗神話!だが、持ちキャラが使用不可になってしまった絶対王者【夢精の処女】!勝者はどちらだ!両チーム!入場!』

 FPvPギルド対抗戦決勝戦。実況者の掛け声を共に僕らはバトルが行われるルームに入る。

『おぉと!最強が使うキャラはなんと!今まで数多くの伝説を作ってきたこいつだァ!すべての大会プレイヤーのトラウマ!ナーフされたこいつでどう戦うのかァ!』

 僕が使用しているのは今までの愛キャラだ。


『それではFPvPギルト対抗戦決勝の始まりだァ!』

 バトルが始まるとともにキャラを操作し、相手チームに突撃していく。

 相手チームのメンバーは僕の突撃に合わせて倒すための攻撃を構える。

 今のこいつでは全員の攻撃を避けるなんて神業は不可能。一人を倒すことは出来ても、それ以上を倒すことは出来ないだろう。

 ただの1、1交換で終わってしまう。

 そのまま突っ込めば、の話だが。

『おぉと!?』

 僕は相手チームの上空を通り抜ける。

 そして、通り抜ける際に様々なアイテムを落とし、デバフ魔法をかける。

 落としたアイテムはしびれ粉などの状態異常アイテム、デバフ魔法は相手の防御力と速さを下げるものだ。

 デバフ魔法には射程があるので、射程有効範囲に入った短い時間だとふたつかけるのが精一杯なのだ。

「今だよ!」

 僕の号令に合わせて理沙が魔法を連射する。

 今理沙が使っているのは火力ブッパの構成ではなく、バランス型のよくある構成だ。

 理沙の魔法が相手チームを襲う。

『美少年選手特攻ではなくサポートを行った!これがサポーター!これが本来あるべき姿!』

 

 翻弄する。

 相手チームを。

 何もさせない。

 一方的なジェノサイドゲームと化していた。

『おぉと!?ここで!ここで!【最強のギルド】が攻勢に出たァ!』

 このままでは負けると判断したのか、相手チームがみんなもとに突撃する。

 ギルドマスターの最大火力最大速度の初撃をみんなに叩き込む。

 その一撃は離れた場所に立っていた僕以外全員を巻き込んだ一撃。

 体力の少ない鈴鹿と愛梨はそれだけで体力をすべて失う。

 流石は耐久を捨て攻撃にブッパしたギルドマスターのキャラだ。

 支援を魔法を受けたギルドマスターの攻撃はバグの一言に尽きる。

 だけど僕は

 

 この時を待ってた。


「後は任せて」

『あぁ!?』

 僕も突っ込む。

 ギルドマスターを守るように立っていた相手チームをすべて通り抜け、ギルドマスターのキャラを吹き飛ばした。

 

 反転


 対象は残っているメンバー。

「よゆー」





 ……なんで僕はキャラに名前をつけていないのだろう?

 めっちゃやりにくい。

 あと、

『我儘で怠惰な公爵家の劣等長男は規格外の悪の総統閣下!?〜僕が作ろうとしたのは秘密結社なんだよ!決して美少女ハーレム慈善団体じゃないんだよ!目立ったら意味がないだろうが!〜』

 という新作を更新したので、良かったら見てください!

 見てくれたら僕が喜びます。

 クリスマスでささくれた心がうるおいます。

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