第24話

『ごめん!死んだ!』

 霧音がチャットを飛ばしてくる。

 敵三人から猛攻撃を受けていた霧音はダウンする。

『私も無理!』

 そして、霧音に守られていたヒーラーである愛梨も敵からの猛攻を受けてすぐにダウンした。

『えー!!!』

 その後敵三人は敵一人と戦っていた理沙の方に向かっていく。

『頑張れー』

 僕は自分の目の前で逃げ惑っている敵一人を追いかけて、状態異常を付与し続けながら声援を送る。

『私なんかじゃ無理ー!!!』

 理沙は情けないことを言いながらも結構耐える。

 予想の三倍くらい耐える。

『もう無理!』

 だが、それでも多勢に無勢。

 理沙もダウンした。

 そしてそのタイミングで僕と戯れていた敵一人も毒とやけどの蓄積ダメージによってダウンする。

『後半分くらい!』

 鈴鹿がどれくらい詠唱が済んだかを報告してくる。

「おけおけ。それくらいなら耐えれるよー」

 僕は敵四人の攻撃を大きな盾で防いでいく。

 愛梨から貰った支援魔法によって強化された僕は無敵!

 ありったけの道具を駆使しながらなんとか耐え続ける。

『準備できた!』

 鈴鹿が号令を一つ。

 そして、特大魔法は放たれた。

 

 特大魔法を前に敵四人は一瞬で残りHPを消し飛され、ダウンした。


『さっすが』

「まぁね!」

 バトルは僕達の勝利で幕を下ろす。

 

 FPvPギルド対抗戦第二回戦。

 僕達は見事勝利を収めた。

 敵もなんとかしようと頑張ってはいたが、最後まで僕の防御を抜くことは出来なかった。

 ちなみにバトル期間【夢精の処女】は一位として終わることが出来たけど、無敗というわけには行かなかった。

 僕の予想通り【最強のギルド】に負けてしまったのだ。まぁ僕達が勝ったことも合ったけど。

 【最強のギルド】のギルドマスターの火力とPSは頭一つ抜けているので、僕の防御を貫くこともあるのだ。

『後三回勝てば優勝だね!』

「そうだね。まぁ後二回は安パイでしょ。問題は最後に当たることになる【最強のギルド】だよ」

『そうだね。あの人達強かったもんね』

『間違いない。あの人達相手に一人で勝利するとかありえないよね』

「どんなに火力が高くとも当たらなければどうってことはないしね」

 元キャラは相手の攻撃を避け続ければいいだけの話だったけど、今使っているキャラは避けるとか無理だし。

「ま、この調子で頑張ろ」

『はい!』

『おう!』

『うん!』

『回復は任せろ!』

 

 残り二戦はサクッと勝利。

 そして、【最強のギルド】もサクッと勝利し、決勝戦となった。



 ギルト対抗戦とかいらねぇだろ。書くのつれぇんだけど。

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