クリスマス特別 SS1
「ジングルベール、ジングルベール、鈴がーなるー」
僕は気分良く歌を歌い上げる。
クルシミマス。
バレンタインに並ぶ人類史史上最悪のイベントであるクルシミマス。
前世であればこんなイベント無くなってしまえばいいと心の底から思い、クルシミマスを心の底から恨んでいた。
だがしかし!この世界だと違う!
そもそもこの世界にリア充はほとんどいない!
この世のリア充は大体家でしっぽり。家じゃなくて外に出かけるとしても出かける先は人がいないような場所だ。
この世界においてクルシミマスはクルシミマスではなく、クリスマスなのだ。
イエス・キリストの誕生を祝い、みんながハッピーに過ごせる世界なのだ。
そして!何より今の僕には和葉がいる!
フワッハッハッハッハ!
今の僕は前世の僕にあらず!
「ふんふんふーん」
僕はハイテンションでゲームのクリスマスイベントをこなしていた。
うまうま、クリスマス特別ログインボーナスうまうま。
「あーっと」
今、僕の部屋には誰もいない。
いつもいる和葉はお母さんと買い物に出かけている。
「よっこと」
僕は立ち上がる。
今日はクリスマス!僕が何かしてもいいだろう!
「ふんふんふーん」
僕は冷蔵庫を取り出し、食材を並べる。
取り出すのは、卵、グラニュー糖、薄力粉、溶かしバター、
生クリーム、シロップ、砂糖、いちごだ。
いちごだけどだと寂しいのでブルーベリーなどのフルーツも取り出していく。
これから何を作るのか!簡単である!
クリスマスケーキである!
この世界。前世と違う点として、クリスマスケーキというものが存在しない。この世界の人達はクリスマスにケーキを食べないのだ。
だが、僕の精神的にクリスマスにケーキを食べないと言うのは少し気分が下がる。
前世での僕の夢の一つにクリスマスに自分が作ったケーキを彼女に食べてもらうということがあったのだ。
Twetterで自慢するために自作ケーキを作り、彼女と一緒に食べる!という投稿を幾度もなくしてきた。
それを!それを!それを!
僕は!現実のものにしたかったのだ!
前世での僕は百戦錬磨のケーキ職人。
毎年作っていたのだ。
手慣れた手付きでケーキを作っていく。
「ふんふんふーん。うん。美味しいそう」
出来上がったのは美味しそうな一つのケーキ。
僕はそれを自分の部屋の冷蔵庫に入れておく。
お母さんとも一緒に食べたいが、やっぱり彼女と二人でケーキを食べるというのが良い。母親は同伴はないだろ?普通。前世じゃ。
……和葉、美味しいって言ってくれるかなぁ。
Twitterで彼女と一緒におるやつ見ると控えめに言って地獄に落ちてほしいと思う。
ぷえー。
あ、僕Twitterやっているので、フォローしてくれると嬉しいです。フォローは返します。
特別SS好評だったら正月とかもやろうかなぁ。
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