第26話
「んー、美味しい」
僕は水筒に入れてきたレモンティーを口に含む。
お外で飲むレモンティーは別格だよね。
「あれ?随分と着替えるの早くな……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええええええええええええええええ!!!」
お母さんが僕の格好を見て変な声を上げる。
配達員のお姉さんは最早何も言わず鼻血を出し、下の水着を水着じゃなくしている。
二人の水着は酷く大胆なものだった。
肌の露出が多いビキニ姿。
お母さんが爽やかな青色のビキニで、配達員のお姉さんがなんかエロい黒のビキニ。
スラッとしたスタイルのお母さんの水着姿はかっこよくてきれいで、ムチムチとした体系の配達員のお姉さんの水着姿は非常にエロかった。
ふとももエチエチすぎるッ!
「どうしたん?僕の格好なにか変かな?」
僕は自分の格好を見て首を傾げる。
別に僕は前世でもよく見る何の変哲もない短パンタイプの普通の水着だ。
「露出が多すぎるよ!胸とかも見えちゃっているし!」
「えぇぇ?そう?別にゲームに出てくる男の子のキャラの水着姿もこんなもんじゃない?」
僕は納得がいかず、首を傾げる。
「そんなの空想上の産物だよ!ゲームや二次元にしかない空想上の!」
「えぇぇ。でもこれも普通に売っていたよ?」
「コスプレ用だよ!実際に着る人なんて見たことないわ!」
「えぇぇ」
これがコスプレ用なん?
「普通男の子は肌の露出を見せちゃいけないのよ!全く。そこらへんの意識が甘くてお母さん心配よ」
「まぁ別にいいじゃん。見知った仲なんだし。こっちのほうが楽よ。……ってちょっと待って!?お姉さん下がって!?」
大洪水のごとく下から水を垂れ流しにしているお姉さんの液が僕がせっせと作っていた砂のお城に迫ろうとしていた。
「ふぇあ!?あ、ごめんんんん!」
配達員のお姉さんは慌てて後ろに下がる。
……何をどうしたらあんなに漏らすことができるんだ?
どうなっているのだ……僕には皆目検討も付かなかった。
人体って不思議やなぁ。
「あなた……どうなっているの?」
お母さんも不思議そうな顔をしている。
この世界の女性みんながそうなわけではなく、配達員のお姉さんがおかしいようだった。
まぁ知ってた。
「せっせのー」
僕は後少しで完成する砂のお城に目を向け、作業を再開する。
「あ、私も手伝うわ」
「あ、大丈夫。僕が一人で作るから。余計なことしないで?」
僕はお母さんの申し出を退け、僕は黙々と作業を行った。
……。
…………。
良し!完成!
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