第16話
僕が【エスプリ】をログインすると、そこにはすでに《水面》と《ド変態委員長》がログインしていた。
『あれ?学校は?今日普通に平日だよね?』
『あぁ。うん。今日はテストがあって、早帰りなんだよね』
あー。テストね。
前世において僕はテストの日は授業もなくて、早く帰れるからめちゃくちゃテストの日が好きだった珍しい男の子だよ。
『どうだったん?テストの出来のほどは』
『……聞かないでください……』
『私にはいくらでも聞いて構わないわよ!』
『お?』
僕の予想と反して《水面》から否定的な言葉が、《ド変態委員長》からは肯定的な言葉が送られる。
『どうしたどうした?』
『え?いや、意外だなぁーと。水面が自信あって、ド変態委員長が自信ないものだと思った』
『ひっどいなぁ。私は超絶優・等・生!テストの順位も毎回一桁に入っているとんでもない優等生なんだよ?』
『え?嘘っだー。信じられねぇっぴ』
『なんでよ!』
『いやー、本当のことですよ。意外なことですけど』
『マジか。え?すご』
『でしょー!私は委員長だからね!』
『君が委員長とかそのクラス終わっているね』
『はぁ!?なんでよ!!!』
『いやー、これまた意外なことですけど。委員長はちゃんと委員長しているんですよ』
『あぁー。もうすでに洗脳済みと』
『なんで!?洗脳って何!?』
『www』
そっかー。意外だなぁー。《ド変態委員長》はちゃんと委員長していたのか。ド変態だけど。
『そういえば新キャラの情報出ましたね』
『出たわね。また随分と尖り散らかしたステータスをしていたわね』
『任せろ。ちゃんと極めてあげるから』
『またwなんで女キャラばっかりw』
『あたまえ。可愛い女の子キャラは正義』
『なんでw』
『男の子だからね』
『じゃあ私達でいいじゃない』
『お前らは可愛いじゃない猛獣。僕は猛獣使いじゃないんよ』
『ひどいwww』
『そうそう。ギルド対抗戦もまたやるな』
『そうですね。つい最近あったばかりですよね?』
『そうね……それでその……』
『任せろ。僕がまた一位とらせてやる』
『ありがと!さっすが』
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