うちのばぁちゃんが言ってた。

いににこ

うちのばぁちゃんが言ってた。

『なぁ知ってる?今って9人に1人が飢餓状態で困ってるんだってよ』

『知ってる、知ってる、でも食べ物の廃棄率めっちゃ高いよな...』

『飢え死にとかめっちゃ辛そうだけど戦死とかも痛そうでヤダよな、自殺とかもっと辛いだろうな』


そんな会話をした帰り道、思い出した事があった。





「うちのばぁちゃんが言ってた。」


お前は空を見て何を思うかい?

じゃぁ海を見て何を思う?

それじゃあ空と海の共通点は何だい?

確かにどっちも青いのう、宇宙に行くのも海深くに行くのも得別な服装が必要なのも確かじゃ、

つまりだなぁ、人間ってのは空でも海でも人間としては生きられんのだよ...

わたしらの世界ってのは空と海には挟み討ちくらってんだよ。

そんでもって上も下も空であって海でもあんのよ、

海には魚が泳いでんだろ?

流れ星ってのは星が泳いでるんだ。

空の事も海の事も人間はほとんど何もわかっちゃいねぇんだよ、

空も海も以てるだろ?

この世界が得別なんだ、

人間は唯一この世界で人間として生きていられる。

だからな、何が言いたいかっていうと...

わたしら人間はこの限られた世界で手を取り合って助け合わんといかんのじゃよ。

だからお前はたくさんの人と話して、仲間になって、生きていくんだよ。

考えの違う奴、攻撃してくる奴、ぎょうさんおるけどな、

皆一つの狭っ苦しい世界で生きてる人間同士なんだよ。

一つの「人間」っていうチームなんだ、だからな、他人と迷惑かけっ合って、助け合って、信頼し合って生きるんだよ。

一人になるなんて無理なんだ、空や海に狭まれてるこの閉鎖空間に密集してるわたしらはどに行っても誰かと会うんだよ。

他人との関わりを忘れちゃいかんよ

見るもんしっかり見て、考えるもんしっかり考えてな

このことしっかり覚えときなさいよ。






一人じゃないなら何をする?

みんなと一緒ならどのくらい世界を変えられる?



end

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