こころ
平 遊
こころ
むかし
こころの一部を閉ざした女の子がいました
アレをしなさい コレはダメ
そう言い続けられ 苦痛に耐えきれず こころの一部を閉ざすしかなかったのです
こころの一部を閉ざした女の子は
夢を持たずに 諦めを胸に 大人になりました
周りの人の機嫌を窺い 場の空気を読んで
ソツなく生きられる 大人になりました
ある日
大人になった女の子は 素敵な魔法使いに出会いました
魔法使いは女の子に こう言いました
『レッツ 自己解放!』
それは 女の子にとっては 呪縛を解く魔法の言葉
わたし 自分を解放しても いいの?!
わたし 好きなように生きていいの?!
わたし 自由に表現していいの?!
大人になった女の子は 恐る恐る 閉ざしていたこころを開放しました
瞬間
女の子のままだったこころの一部が 目を覚ましたのです
夢見る少女
天真爛漫な少女
キラキラと輝く笑顔の少女
大人になった女の子は その時気付いたのです
ああ これが本当の自分なのだと
以来
大人になった女の子は 女の子のままのこころを大切に育てながら キラキラと輝いた人生を送りましたとさ
めでたし めでたし
こころ 平 遊 @taira_yuu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
転べばいいのに/平 遊
★30 エッセイ・ノンフィクション 連載中 6話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます