12月5日

 謎の黒いもやの襲撃を受けて一日。

 俺は日向で暖をとる。

 暖かな陽光がきらめく。

 ホッと一息吐くと、俺はコーヒーをすする。

 しかしこの状況をどう考えたらいいのか……。

 あのもやは〝スキア〟と名付けた。陰という意味を持つ。

「うーむ」

「何を悩んでいるの?」

「シラヌイか。お前はあのスキアという奴をどう見る?」

「うーん。何かの実験動物? それにしては変な生き物だけど」

「なるほど。実験動物か。調べてみる価値はありそうだな」

 俺はパソコンを使いハッキングを試みる。

 今の時代、ネットにつながっていれば大体の情報は引き出せる。

 調べてみると、スキアの情報は見つからなかった。

「これはマズいな。もっと奥のセキュリティを突破しなくては」

「それって」

「ああ。潜入捜査だ。それから奴を調べる」


 俺に攻撃してきた、己の運命を嘆くがいい。

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