読み物は、読者の想像を如何に掻き立てるか、という部分がありますが、作者様の想い・意図が伝わらないリスクも孕んでいるかと思います。
しかしこの物語は、伝えるべきは伝え、読者の想像(妄想)も捗る、絶妙なバランスが素晴らしいです。
これでもか、と丁寧にされている設定、読んでるうちに自然にイメージできる魅力的なキャラクター、作者様の(主にギャルゲーに向けての)愛、そして覚悟が感じられ、続きが楽しみで仕方ないです。
文章量が多めの回もありますが、丁寧でテンポも良い描写で、時には熱く、時には胸震わされる展開からストレスなく読み更けってしまいます。
良い意味で私にとって、「ザ・ライトノベル」です。
寿命も普通ならまだまだありそうですので、当分予定は無いですが、少なくとも「この作品の完結までは死ねません」。
私が読み始めたのは3月頭でしたが、もっと早く出会って、古参面したかった(笑&泣)
書籍化、コミカライズ、アニメ化、を通過点として、原作ゲーム化切望です!!
ゲーム世界に転生する、という設定だけならよくあるお話ですが。
何より
『キャラが濃い』
そりゃあもー
『濃い』
メインヒロインは『ヤンデレよりおサイコ剣士』だし、妹分は『ギャルゲ好きのガチャ廃人な銀髪ツインテロリ』だし、主人公が契約する神霊は『主人公に対して金的攻撃特訓デフォな食いしんぼ美少女』だし頼れるチームメイトは『ごっつい重い過去と目的をもって戦い続ける気さくな厨二おじさん』だし。
しかもあれよ、登場人物中これらが割と普通よりに思えてくるキャラだってんだからすごよね(;´・ω・)
そして何よりもそのキャラを率いる主人公が
『ゴリマッチョヤンキーな外見』の『誠実なギャルゲー好き少年(中身的に青年?』
というのがもうね、絶対読んだ方が良いって(笑)
この作品について個人的にすごく響くのが「キャラのひた向きさや誠実さ」と「楽しさ」が驚くほど活き活きと描かれている点。確りした文章力に裏打ちされた表現が光る作品だと思います。
ぜひ多くの人に読んで頂きたい。
それはそれとして私も主人公と妹分のギャルゲ談義参加したい(真顔)