第4話 話し合い
母さんに電話をかけてとりあえず状況を説明した。
ここで普通の母なら「なにしてるの?」や「大丈夫なの?」とまずは心配してくるだろう。
しかし僕の母さんは違う。
僕の母さんはと言うと、「まじかよすごいな!いいなー母さんもその世界でハチャメチャやってみたいわー!」 とこのように僕の母さんは特殊なのだ。
とりあえず学校や周りのことは風邪で寝込んでるという設定にしてくれと頼んだ。
「わかった!あ、でも生存確認のため毎日電話をすること!約束ね!とりあえず今日はまもるが大丈夫そうで安心したよ!」
なんやかんや心配してくれるんだなと嬉しくなった。
「あ!お兄私とも電話してね!」
と叫んでいたのではいはいと笑いながら返事をして電話をきった。
色々聞きたかったが今はしょうがないだろう。
電話をきると少し気が楽になった。
やっぱり家族と話すのが大事だなとおもいながらもスマホを見ると、たくやから心配メッセージがきていた。
「風呂入ってから電話できるか?」とメッセージを送って「了解」と返事がきたので風呂にはいった。
風呂で幸はいつになったら兄離れをするんだろうとかこれからどうしようなど考え事をしているうちにのぼせてきたので風呂からでた。
風呂からでると、たくやに電話をかけた。
「家族は大丈夫そうだったか?」
「うん、母さんや幸にはなんとか納得してもらったよ不安ばかりだとはおもうけど、そっちの世界はかったことはあったか?」
「そっかそれはよかったな。いや、特に変化はないかな」
「そっかー」
どうやら今のところこの状況に巻き込まれているのは僕だけのようだ。
「そういえば色々考えてるとおかしくないか?」
「なにがだ?」
不思議に思い、尋ねると。
「考えてもみろよ、朝起きたら違う世界にいるなんておかしいだろ?異世界転生ならわかるけど、まったく同じ世界だろ?しかもこっちにある物まで存在しているのに」
たしかに言われてみればそれもそうだ。
寝て起きたら知らない世界にとばされてました。なんてアニメならまだしも現実じゃあ通用しない。
「だとすれば誰かの仕業か本当に何かの偶然で飛ばされたか、だよな」
「そういうことだな。ところでお前のお父さんもたしか2年前に行方不明になっていたよな」
「ああそうだな、それがどうしたんだ?」
「ちなみにまもるのお父さんの仕事はなにしてたんだっけ?」
「普通のサラリーマンだよ。よく出張にいってたけど」
「そうなんだ。ところで明日あたり一度自分の家に帰ってみたらどうだ?違う世界に飛ばされた時の現場に行ってみると何かわかるかもしれないし」
「たしかにそうだな明日の昼あたりに行ってみるよ」
父さんのことを聞かれたのが少し気になるが次の話題に流されたのできにしないことにした。
色々と話しが進み、明日の昼たくやも向こうの世界の僕の家の部屋に行くことになり、僕が家に着いたらたくやに電話を掛けるようにと言われた。
時間も遅いので明日のためにも電話を切って寝ることにした。
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