第10回カクタノ140字小説コンテスト「投稿作」
肩に頬を預ける。少し温度が低めの手に腰が引き寄せられて、距離感ゼロで寄り添う。
「綺麗……」
うっとりとつぶやくと、吐息が溶ける気配がした。
明けの明星が昇る空を見つめながら、キスをする。重なり合った唇で火傷しそう。
「一緒に見られてよかったな」
頬を滑る滴を唇が拭って胸が高鳴った。
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