第26話 平和の休日は一瞬で過ぎるもの

金曜日の学校はそれは憂鬱だと思う人も多いだろう。

そして、女子達の不満も少しずつ貯まる時期でもある。

学校に入学して、2週間が経つ、みんながグループを作り、その中では孤立するものもいる。

そして、女子達にとって合うか合わないかがある程度わかってもくるだろう。

女子達の不満は大きないじめにもつながる。

そこが女子達の怖い一面だと思う。


「最近、あいつ調子のってねえ〜」

「確かに、最近、人気だからって」

「私さぁ〜いいこと思いついたんだよね」

「え、なになに!気になる!」

「それは……」


女子の5人グループ、1年の中ではかなり上位にいるグループだ。

彼女達はコソコソと学校で話している。


「おい!いつまで学校にいる気だ!」


話していると先生が教室に入ってくる。

教室の明かりに気づいたんだろう。


『すいません、帰りま〜す』


5人揃って返事をして、廊下を走りかけながら帰る。

「廊下を走るな!やれやれ、最近の若者は…」


・・・・・・・・・・


朝の日差しが僕を照らすかと思いきや、外で音が聞こえる。

その音はざーざーと聞こえる。


「なんだ〜?」


僕は目を擦りながらも、精一杯の力でカーテンを開けると雨が降っていた。


「あ、め?」


時間を確認すると朝の6時、どうやら、僕はそのまま朝まで眠ってしまったらしい。


「とりあえず、下に行こう」


僕は頭がポワポワしながら、パジャマでリビングに向かった。


「あれ?ゆうくん、おはよう」

「お、はよう」


僕は体をゆらゆらしながら、ソファーに座った。

そのままじぃーとテレビを見つめる。

しばらくするとお父さんがリビングにきて、僕を見て話しかける。


「な、何をやって…」

「あら、お父さん、おはよう」

「祐樹、どうしたんだ?」

「寝ぼけてるのよ、それより朝ごはん、用意するわね」

「ああ」


僕はずっとテレビを見つめる。

お父さんはいつも通り、朝ごはんを食べて、仕事に行った。

朝8時なった頃、妹がリビングにきて、僕を見てお父さんと同じ表情をする。

「お兄ちゃん?何やってるの?」

僕は何も答えない。

ただ、ずっとテレビを見つめている。


「ねえねえ、お母さん、お兄ちゃん、どうしたの?」

「寝てるんでしょ、それより藍ちゃん、朝ごはん」

「あ、寝てるのかって寝てるの!」


「雨の日よくあるのよ、学校に日はないんだけどね」

藍は僕の方に近づき、様子を見ると。

しっかりと寝ていた。


「これ、レアかも」


そう言って手元にあるスマホのカメラを僕の顔に向ける。

そして、パシャリと撮る。


「藍ちゃん?何やってるの〜」

「なんでもない!」


そう言って藍も朝ごはんを食べて、自分の部屋に戻る。

しばらくして、10時ごろになり、僕は目が覚める。

「あれ?僕はなんでリビングに?確か、雨が降ってるな〜って思って、それで…あれ?そこから記憶が…」

「あら、起きたのね、ほら、ゆうくん、朝ごはん机に置いておくから」

「あ、うん。ありがとう」

とりあえず、朝ごはんを食べた。

そのまま、僕はゲームをした。

ゲームをするなんていつぶりだろう。

学校生活が忙しすぎて、ゲームをやることをすっかり忘れていた。

そのまま、時間が過ぎていき、夜ご飯を食べて、ゲームして寝た。

すごく充実した一日だった。

気づくと、日曜日の夜になっていた。

「もう、日曜日か、早いな」

僕は来週の予定を見る。

「ハァ〜球技大会か、ま、やるからには楽しまないとな!」

正直、クラスで浮かないか心配だけど、考えてもしょうがない。

僕はベットに潜って寝た。

そして朝、月曜日、学校が始まる曜日、憂鬱な月曜日が訪れた。


・・・・・・・・・・・


テストが終わったので今日から二日に一回投稿になります。



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