第9話
翌日俺は1人で「思い出の地」に向かっている。
私は研究所の敷地内の子供たちが住んでいた建物に向かった。おそらくこのお墓この研究で亡くなった子供たちのお墓だろう。墓を進んだ先には大きな建物があった。恐らくここが子供たちが生活していた建物。
もう少し進むとそこには女の子が座っていた。この時間にここにいるということは恐らく正義のヒーローハクであろう。
もも「やっときましたか。」
彼女が話し始めた。
桜田「お前が正義のヒーローハクか」
俺が質問すると
もも「そうですよ。私がハクです。」
女の子は何のためらいもなく答えた
桜田「お前はなんでこんなことをしたんだ?」
もも「私は日本中のみんなに知ってほしかっただけです。大人たちの身勝手な行動でどれだけの子供たちが苦しい思いをしたのかを研究所に来ていた子供たちが親の自慢を沢山していて両親を大好きだったことを大人たちの身勝手な研究のせいで大勢の子供たちが死んでいったことをただ伝えたかっただけなんです。
でも私がいくら叫んで言っても冗談として相手にしてくれないでしょ。殺人をしていない正義のヒーローハクが初めての投稿で爆弾仕掛けたので警察の皆さん頑張って探してくださいと言っても冗談だと思うでしょ。それと一緒です。」
確かに正義のヒーローハクとしてこの女の子が研究のことを言ったとしても誰も相手にしないだろう。
もも「この施設で起きたことをあなたは伝えてくれますか?」
桜田「ああもちろんだ。研究に関する事件は隠蔽していいはずがない」
私がそう言うとハクが俺にUSBメモリーを渡してきたので俺は受け取った。
桜田「しかしお前がやったことは犯罪だ。逮捕するぞ。」
俺がそう言うとハクが驚いた表情をして笑った。
もも「私は捕まりませんよお巡りさん。」
彼女が天使のような笑顔で言う。すると突然、彼女が右腕を上げた。
すると彼女の胸を何者かが打ち抜いた。
俺が駆け寄ると
もも「捕まらないと言ったでしょ」
と彼女が笑顔のまま言った。
そのまま彼女正義のヒーローハクは亡くなった。
俺は殺人事件の被疑者の死亡と被害者の汚職や不祥事、そして彼女の一番の目的だった研究所の暴露のために記者会見を開いた。その結果研究所に携わった残りの2名は逮捕され責任についての追求及び被害者遺族への賠償及び事実報告、それに生き残った被験者に対する支援や生き残った被験者家族への賠償及び事実報告など忙しいほどに毎日が過ぎ去っていった。
誰が彼女を撃ったのか気になるが証拠が少なすぎてこの事件の捜査は打ち切りとなった。
この世界はたまに何が正義なのか分からなくなるが俺が刑事である限り真実を見つけようと思う。
ももから3人のもとに手紙が届いた
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