第5話

井佐「桜田さん神紀さんハクが動画共有サイトに動画をアップロードしています。」

俺たちは慌てて動画を見た。

「皆さんこんにちは正義のヒーローハクで~す。

今日はこの人」ダダン


「日本新聞社の市茂木田清吾(しばきたせいご)編集長です。今回の死体は絶対見つからないので動画で殺したことだけ伝えときます。もし死体を見つけたいのであれば頑張って探してください。」と言い正義のヒーローハクは市茂木田をロープで絞殺した。


その後正義のヒーローハクはいつも通り壁に赤のスプレーで「あと、3人」と書いた後に字幕で「目には目を歯には歯を」と書いてある。


字幕で付け加えたということはよほど伝えたい内容だったのだろう。


桜田「そういえばこの中で今回の動画に付随する市茂木田清吾の汚職とかのネットニュースはを見た者はいるか?」


俺は周りにいる刑事たちに聞いたが今回は誰も見ていないそうだ。何か怪しい。私はすぐに部下にこの部屋に例の書類を持って来るように言った。


「お疲れ様です桜田警部」

「おつかれ。ご苦労」

彼らは俺の直属の部下の中の2人、小手図塚(こてずか)巡査部長と石見野(いしみの)巡査部長だ。


桜田「神紀この書類を見てくれ」

俺は最初の被害者の御醍醐沖人と2番目の被害者の佐英伯千春に関係するいくつかの事件の書類を見せた。内容はすべて隠蔽された事件で、汚職に関する書類や殺人に関与する書類、暴力事件など多種多様だ。

桜田「ここにいるメンバーでこの書類の中から御醍醐沖人と佐英伯千春そして今回の被害者である市茂木田清吾が関係する事件を見つけてほしい。」


数十分後


神紀「おい桜田、この書類黒塗りされすぎじゃないか?」

神紀が書類を持ってきて言った。


この書類の文書は他の書類と違い明らかに黒塗りされていた文が多いというか文書に関してはすべてが黒塗りにされていた。その中でも所々黒塗りされていない箇所があった。


■■■■■■■■研究所 

責任者  仁十重茂樹国防庁大臣

理事長  御醍醐沖人国防軍中将

広報官  佐英伯千春国会議員

施設監督 滝美伏見敬医師

許諾者  池羽矢鳶信総理


この書類には研究所の所在地についての記載がされていない。それにしてもここにある名前の人は有名人ばかりだ。こんなにすごい人たちを集めて何をしていたのかは今は知るすべはない。


ただこの書類には御醍醐沖人、佐英伯千春は記載されているのに3人目の被害者市茂木田清吾の名前は記載はされていないためこれは今回の一連の事件に関係ない書類だろう。


他の書類を漁っているが進展がないため俺はもう一度ハクの動画を見ることにした。すると俺はあることに気が付いた。


桜田「井佐この画面もう少し大きくできるか?」


俺はそう言い井佐に画面を大きくしてもらった。

画面の左上に文字のようなものが見える。

桜田「この画面の左上に書いてある文字見えるか?」


井佐「・・・研究所」


桜田「研究所って言ったか」


井佐「はい。」


桜田「さっきの書類」


俺は先ほどの研究所と書いてある黒塗りをされている紙を取り出した。


俺はその中で電話番号に施設監督の滝美伏見敬(たきみふみたか)医師に電話をした所、初めは取り合ってくれなかったが事情を説明した結果渋々ではあるが滝見医師の自宅にお話しを聞けることとなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る