29.Sランク冒険者、サイゾー
29.Sランク冒険者、サイゾー
「続いて準決勝第二試合、Bランク冒険者リュート選手対Sランク冒険者サイゾー選手!ここまでBランク冒険者でありながらもAランクやその他大勢を無傷でぶっ飛ばしてきたダークホース、リュート選手!そして、東国の出身で怪しげな術や変わった道具を使って人を惑わせ攻撃する姿はまさに
「おう、兄ちゃん!また会ったな!まさか君がこんなに強いなんて思わなかったよ!よろしくな!」
「そうで―――そうだな!よろしくな!」
まさか朝会った、銀髪の
「それでは、両者ともに位置についてください。それでは、準決勝第二回戦始めぇっ!!」
―――ドロン!
急に白い煙が上がって周囲が見渡せなくなった。まさか、いきなり煙玉かよ………しかもこの煙、なんか睡眠ガスみたいな危険な匂いがするな。
俺は直感で危機察知し、全力で空中に跳び上がった。しかし、空中に舞い上がった途端、背後から空気を切り裂く鋭い音が聞こえて、髪の毛を何かが
「兄ちゃん、いまのを避けるかよ!すげぇな!」
「ほんとにビックリしたぜ!
「なんで知ってんだ?この器具の名称とかは里の奴ら以外知らねぇはずなんだけどな………」
「出身が色々関係あるからな!しかも、カッコいいじゃんそれ」
「分かってくれるか!みんな俺の武器を見てダサいだの、使いにくそうだの批判ばっかしてくるからよ、兄ちゃんみたいなのがいてくれてマジ嬉しいわ」
喜んでくれるのは結構だけど、煙幕で姿が一切見えないのにそんな話されてもなぁ………とりあえずこの煙幕晴らすか!
「
風魔法で作った空気の塊を闘技場の地面にぶつけ、煙を
「チィッ!それならこれだっ!」
黒い分銅みたいなのが黒い鎖についた状態でこっちにすっ飛んできた。
「(やばっ!このままだと足取られちまう………いや待てよ?あれがもし鉄なら………)」
キィンという音と共に俺の左足は鎖に巻き取られた。
「ハハッ!これで終いだ!
―――ズドォォォォォンッ!爆音と共に土煙が舞った。
「流石に今のを喰らって無事なはずはないだろうが、念には念を入れて………
黒い鎖が蛇の胴のように軽やかに鞭打ち、さらなる土煙が舞った。
「分銅鎖を巻き付けて、それを思いっきり振り下ろして相手を地面に叩きつける
「な、なんで兄ちゃん俺のあの連撃を喰らってそんな悠々と突っ立ていられるんだ ⁉ (確かにおかしいと思ったんだ。普通、あの高度から落ちるだけでもかなりの威力になるのに、更にそこに俺の岩砕も合わせて食らってあの程度の土煙しか起こらないはずがないんだ!まさかすべての技を受け流したとでも言うのか ⁉ )」
「なんでって、そりゃあ攻撃を喰らわなかったからだよ」
「攻撃を喰らわなかった?どういうことだ」
「そのままの意味だよ。敢えて左足を鎖に取られて
「おいおい待ってくれ、岩砕の勢いで地面に着地?そんなことしたら普通は全身の骨が砕けるだろうが!」
「まぁ、普通は、な。でも俺が着地する瞬間、自身の身体にかかったエネルギーを一点集中で地面に打ち込めば地面が衝撃を吸収してくれるってわけだ!その証拠にほら」
俺はクレーターとなっている足元を指差す。
「(そんなこと普通はできねぇよ………)な、なるほどな。でも兄ちゃんの左足はまだ俺の鎖に巻き付かれたままだぜ?」
「いいや、このままでいいんだ。しかも俺は敢えて巻き付かれたんだぜ?」
「敢えて、だと?」
「あぁ、そうだ!こうするためにな!」
リュートのステータス
Lv:46497
種族:50%人間
HP:
MP:
装備:ローブ(等級:測定不能)、剣(等級:測定不能)、指輪(等級:測定不能)
獲得スキル一覧:
(剣術系)縮地、絶対切断、次元切り、持久力、駆け足、神速移動、斬撃範囲拡張
(魔法系)苦痛耐性、錬金術、生活魔法、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、聖魔法、闇魔法、時空魔法、空間魔法、ストレージ、ダストボックス、転移魔法、創造魔法、テイム、魔物意思疎通、魔物召喚、付与魔法、浮遊魔法、飛行魔法
(その他)手加減、自動解体、隠蔽、気配遮断、脅迫、魔力放出
ユニークスキル一覧:ナビゲート、神眼、成長加速
称号:異世界人、苦痛に耐えし者、不運の象徴、修行バカ、ドM気質、ドMを極めしもの、剣神、魔帝、鬼殺し、神を模倣する者、神龍の友、空の覇者
加護:神龍の加護
鮮変万華の技:
『炎刃』一式「絶火」二式「不殺の炎」
『風刃』一式「殺爪」
『炎風刃』一式「炎嵐」
『氷風刃』二式「凍龍」
『吸魔の太刀』滅光斬
『彩刃』一式「輝夜の舞」
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