28.SSSランク冒険者、ジュリア
28.SSSランク冒険者、ジュリア
「準決勝進出を決められた選手の方々、おめでとうございます!これで午前の部は終了となります。準決勝は午後から開始となりますので、ぜひぜひ皆さんお越しください!」
「それじゃあ、俺も一旦外に出て
闘技場を出て辺りを見渡すと、そこは朝とは違い、数え切れないくらいの屋台や露店が
「さぁ、いよいよ準決勝です!まず第一戦目、Sランク冒険者ボトス対SSSランク冒険者ジュリアァ!」
司会がそう叫ぶと同時に黄色い歓声が周囲から聞こえる。多分男たちのものだろう。実際、彼女はとても美人でスタイルもいい。ミツキと同じくらいか?
「それでは、両者ともに始めぃ!」
掛け声と同時に両者は共に武器を構えた。ボトスが斧(っていうかあのおのの巨大バージョンは
Sランク冒険者とSSSランク冒険者の戦い、しっかり見とかなきゃな………一応念の為に神眼を発動させておくか。じっくり観たいしな。
睨み合いが続く中、ついに戦斧を持ったボトスが動いた。
「大地割りッ!」
ボトスは戦斧を大きく振りかぶって、闘技場の地面に叩きつけた。刹那、彼の前から反対側の闘技場の壁まで真っ二つにひび割れたのだ。地面にできたひび割れなんて深すぎて底が見えないくらいだ。
「ボトス選手の大地割り!何という迫力でしょう!壁を直すのが大変です………こんな強烈な一撃をジュリア選手は耐えられたのでしょうか⁉」
しかし、ジュリアはというと、そんな攻撃をものともせず、ひらりと空中で身をかわして避けていた。
「な、なんと!ジュリア選手地割れに合わせて空中を舞って避けたぁぁぁ!!」
「やるなぁ!まだまだぁっ!それぃッ!」
「8本同時の斧攻撃 ⁉ しかし、ジュリア選手これを難なく受け流しました!!!」
「これで終わりかしら?」
「いいや、これからこれからぁ!」
すると、ジュリアが受け流した斧がブーメランのようにジュリアの後ろから彼女めがけて飛んできた。
―――キィィィン!!
あともう少しでぶつかる、といった瞬間に金属と金属がぶつかったような音が闘技場内に響いた。
「あら、もしかしてこれが奥義だったりしますか?」
「おいおい、マジかよ………その斧そんな見た目してるけど一応ミスリルでできてんだぜ?それを普通ぶった切るかよ」
ボトスは彼の目の前に突き刺さっている8本のきれいに真っ二つにされたミスリルの斧を見て絶句した。
「な、な、な、なんと!ジュリア選手、ミスリルの斧をノールックで8本全部真っ二つにしてしまったぁぁぁぁっ!!」
「あぁ、もうしょうがねぇ!これで決める!」
そう言うとボトスは戦斧に魔力を流し始めた。あれは………無属性の魔力だな。よく身体強化とかによく使うやつだ。
「行くぜ、奥義ッ!
「―――風切」
ドガァァァァン!凄まじい爆音とともに土埃が舞った。
「い、一体何が起こったのでしょうか ⁉ 」
土埃が晴れて見えてきたのは煙の中一人悠然と
「速すぎて何も見えませんでした!しかし、ボトス選手、これは明らかに戦闘不能の模様!よって、準決勝第一戦目、勝者はSSSランク冒険者、ジュリア選手!!!」
まぁ、普通の人には彼女が何をしたのかは分からないだろう。だけど、神眼を使用していた俺にはその動きを捉えることができた。それは正しく“ 化け物 ”じみた戦いだった。
まずボトスが一瞬でジュリアとの距離を詰め、
更に驚きなのは、ボトスが“
マジでSSSランク冒険者、とんだ化け物じゃねぇーかよ!もし俺が次の試合で勝ったら決勝はこの化け物とやることになるんだろうな………
『ご主人様なら勝てますよっ!』
『リュートなら勝てる!』
あぁ、マジでありがたい。ぜってぇ勝つっ………!!
リュートのステータス
Lv:46497
種族:50%人間
HP:
MP:
装備:ローブ(等級:測定不能)、剣(等級:測定不能)、指輪(等級:測定不能)
獲得スキル一覧:
(剣術系)縮地、絶対切断、次元切り、持久力、駆け足、神速移動、斬撃範囲拡張
(魔法系)苦痛耐性、錬金術、生活魔法、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、聖魔法、闇魔法、時空魔法、空間魔法、ストレージ、ダストボックス、転移魔法、創造魔法、テイム、魔物意思疎通、魔物召喚、付与魔法、浮遊魔法、飛行魔法
(その他)手加減、自動解体、隠蔽、気配遮断、脅迫、魔力放出
ユニークスキル一覧:ナビゲート、神眼、成長加速
称号:異世界人、苦痛に耐えし者、不運の象徴、修行バカ、ドM気質、ドMを極めしもの、剣神、魔帝、鬼殺し、神を模倣する者、神龍の友、空の覇者
加護:神龍の加護
鮮変万華の技:
『炎刃』一式「絶火」二式「不殺の炎」
『風刃』一式「殺爪」
『炎風刃』一式「炎嵐」
『氷風刃』二式「凍龍」
『吸魔の太刀』滅光斬
『彩刃』一式「輝夜の舞」
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