20.リュートの実力(後編)
20.リュートの実力(後編)
マスラルはメジャーみたいな道具を持ってきてその宝石の直径を測った。
「直径45センチメリルの魔石だと?いくらなんでもデカすぎだ!もし売ったとしたら、1000億リタはくだらないだろう」
うわっ、マジか!この魔石、あと10個以上あるんですけど………!しかも一個1000億リタって、ここに来るまでに見た市場の価格から推測するに、1リタ=1円というところだった。(肉の串焼きが一本、200リタだったからな)
しかもセンチメリルってめっちゃセンチメートルって感じしかしねぇんだけど!
「ところでリュートよ。お主はさっきからどこからものを出しているんだ?」
「えっ?このストレージですよ。中に入れたものの時間は全く進まないっていう便利なスキルです。ちなみにさっきの戦いで入った亜空間もこのストレージですよ?」
「中の時間が進まないだと?現在、存在する最高位の収納系スキルの『アイテムボックス』でもここまではできないぞ?」
「なんか、剣で空間を斬ったらスキルを獲得したんですよ!」
「はぁぁ〜、もう儂はお主が何をしようと驚かんわ!」
と言って、ギルドマスターは
「だが、流石にいきなりSSSランクや∞ランクから始めさせるわけにもいかないしな………」
「ダメなんですか?」
「あぁ、元々ここに属している奴らが黙っちゃぁいないだろうからな。
「そうですね………」
「―――ということでリュート、お主にはまずCランクから始めてもらおう!魔物の討伐の依頼もあるし丁度いいだろう」
「ありがとうございます。あと、俺の役職は
「あぁ、構わんよ。そうだ!お主にはまだしっかりギルドについての説明をしておらんかったな。まず、ギルドは依頼の仲介をしているところだ。依頼にはランクがあって、自分のひとつ上のランクの依頼までしか受けることができない。もちろんお主も例外ではないぞ。報酬は達成条件―――例えば、魔物討伐なら魔物の討伐証明部位を持ってくるなどと様々なものがある。しかし、依頼に失敗すれば、当然報酬はなしで、それどころか逆に罰金が課されてしまうぞ!」
まぁ、要約すると依頼を受けて報酬をもらおう!ということだな。
「あと、依頼の途中で出会った魔物の討伐証明部位などを持ってきてもらえば、換金できるぞ!」
なるほどな………なら……
「それならこれもですか?」
そう言って俺は、ストレージの中からオークとミノタウロスの頭部を出した。
「なっ、これは
あの森にはまじで “神” がつく魔物しかいないのか?
「神豚の肉は100グラムあたり1000万リタ、神牛の肉は100グラムあたり1500万リタするんだぞ!まさかその肉も死ぬほど持ってるのか?」
「ま、ま、まさかねぇー。そんなはずはないですよねぇー」
「まぁどうせいっぱいあるんだろうが、それはいいとしよう。だが、売る気になったら、いつでも待ってるからなっ!あ、でも一度に絶対に売るなよ?経済
「わかりました、考えておきます………では早速、依頼を受けたいんですが………」
「おう、行って来い!おっとその前に、これを渡さなければならん」
そう言ってマスラルは俺を引き止め、銅色のカードを俺に渡した。
「これはギルドカードっていってなぁ、これは自動的に自分のレベルやスキルなどが見られる便利なカードだ。まぁ、お主はCランクだからブロンズカードなわけだがな」
俺の場合はステータスと念じればいいだけの話なんだが………まぁでもこの機会に
―――ん?なんだこれは?そこで俺が目にしたのはなんかすごいことになっている俺のステータスの数値だった。
種族:
「おっしゃり通り、ご主人さまはこの世界ではかなりヤバい存在だと思われます。さらに、ご主人さまは神龍をも倒しているのですから、もはや生物最強と言えるでしょう」
「そ、そうなのか?あぁ、あとナビさん!龍殺しの森で最初に会った魔物のこと『
「はい、言いましたが、何か間違っておりましたか?」
「あいつはゴブリンじゃなくて伝説の鬼族、『神鬼』って言うらしいぞ」
「えぇ〜、なんか鬼っぽかったからゴブリンかな?と思って言っただけですっ!」
「まぁ、次からは正確な情報を頼むよ」
「承知いたしました、ご主人さま」
リュートのステータス
Lv:46497
種族:50%人間
HP:
MP:
装備:ローブ(等級:測定不能)、剣(等級:測定不能)、指輪(等級:測定不能)
獲得スキル一覧:(剣術系)縮地、絶対切断、次元切り、持久力、駆け足、神速移動
(魔法系)苦痛耐性、錬金術、生活魔法、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、聖魔法、闇魔法、時空魔法、空間魔法、ストレージ、ダストボックス、転移魔法、創造魔法、テイム、魔物意思疎通、魔物召喚、付与魔法
(その他)手加減、自動解体
ユニークスキル一覧:ナビゲート、神眼、成長加速
称号:異世界人、苦痛に耐えし者、不運の象徴、修行バカ、ドM気質、ドMを極めしもの、剣神、魔帝、鬼殺し、神を模倣する者、神龍の友
加護:神龍の加護
鮮変万華の技:
『炎刃』一式「絶火」二式「不殺の炎」
『風刃』一式「殺爪」
『炎風刃』一式「炎嵐」
『氷風刃』二式「凍龍」
『吸魔の太刀』滅光斬
『彩刃』一式「輝夜の舞」
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