19.リュートの実力(前編)
19.リュートの実力(前編)
「正直に答えてくれ、リュートよ。君はこの力をどこで得たのかね?」
これって、明らかに
「………自分の努力だけですよ」
「そんな訳あるかっ!」
白髪ムキムキおっさんことマスラル(ギルドマスター)は拳をバンッ!と机に叩きつけた。すると、バリッと机が拳の衝撃に耐えられずに壊れてしまった。
「いや、でも本当なんですって!」
「ええぃ、嘘をつくな!
元Sランク冒険者?ってことは世界有数の実力者ってことじゃないか!そんな相手に隠し事は無理か…………
「わかりました。俺は『龍殺しの森』で二年ほど修行をしていました」
「ハハハ!そんな訳あるか!嘘をつくならもう少しマシな嘘をつけ」
「マシな嘘………?」
「龍殺しの森は
うーん、どうしたら信じてもらえるだろうか………
「ご主人さま、プニタさんを
「なるほどな!じゃあ試してみるか」
「なら、そこでテイムしたスライムを連れてくればいいですかね」
「(どうせハッタリだろうがな………まぁ付き合ってやってもいいか)どれ、やってみるが良い!」
「召喚ッ、来いプニタ!」
『いぇーい!呼んだぁー?リュート?』
「プニタ、元の色と大きさになってくれないか?」
『いいよ〜、それっ!』
もくもくと煙が立ち、その中からでっかい金色のプニタが現れた。
「ギルドマスター、これで信じてもらえますか?―――あれ………えーと、もしもーし」
なぜか目の前でマスラルが硬直している。手を振ってみるが反応がない。
―――五分後
「あ、あぁ、コイツはエンシェントスライムエンペラーと言って、龍殺しの森にしか住まないスライムの最終進化系で、魔王をも超える力の持ち主だ。そいつを
ギルドマスター室の隅っこにうずくまってマスラルがゴニョゴニョ言っている。
「だから、そうだって言ってるじゃないですか。っていうか早くこちらに戻ってきてくださいよ。この距離では話もしづらいですし………」
「どうやら、プニタさん相手にビビってるようですね。冒険者ギルドのギルドマスターともあろう者が全くだらし無い………」
「ナビさん
「だっていい年こいたダンディなおじさんが部屋の隅っこでうずくまっているんですよ?ダサい以外のなにものでもないです!」
「なんだかマスラルがかわいそうだな………」
「なぁリュート、お前は自分自身の強さをどう思っている?」
「どう、って言われてもですね………。周りの人よりちょっと強い、っていう感じですかね?」
「はっきり言うぞ、お主の力は
「またまたー、冗談はやめてくださいよ。この街の門衛さんだって
「ちなみに聞くが、お主の言う『
「えーっと、
「ちょ、ちょっと待った。今、Lvが250って言ったか?」
「はい、言いましたけど、なにか問題でもあるんですか?」
「あのなリュート、Lv250っていうのはゴブリンにはありえない数値なんだよ。ファイアドラゴンのレベルの匹敵するんだぞ?」
「そうなんですか!あの俺が倒した『ゴブリン』は角が二本生えていて、大きさは俺の身長の三倍以上はあったような…………」
(ファイアドラゴン?見てみたいな!)
「そいつは、おそらくゴブリンではなく、
「魔石ってあの武器加工とかによく使われているアレですよね?」
「そうだな、この街の街灯なんかにも使われているぞ?」
え、でも待った。街の街灯ならここに来る時に見たけどどれも小さい魔石しか入っていなかった気がするんだが………もしかしてアレは魔石じゃないのか?
「もしかして、これですか?」
と俺は地獄の業火で初めてゴブリン、いや、神鬼を倒した時に残ったきれいな宝石のような石を見せた。
リュートのステータス
Lv:46497
HP:測定不能(エラー)
MP:測定不能(エラー)
装備:ローブ(等級:測定不能)、剣(等級:測定不能)、指輪(等級:測定不能)
獲得スキル一覧:(剣術系)縮地、絶対切断、次元切り、持久力、駆け足、神速移動
(魔法系)苦痛耐性、錬金術、生活魔法、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、聖魔法、闇魔法、時空魔法、空間魔法、ストレージ、ダストボックス、転移魔法、創造魔法、テイム、魔物意思疎通、魔物召喚、付与魔法
(その他)手加減、自動解体
ユニークスキル一覧:ナビゲート、神眼、成長加速
称号:異世界人、苦痛に耐えし者、不運の象徴、修行バカ、ドM気質、ドMを極めしもの、剣神、魔帝、鬼殺し、神を模倣する者、神龍の友
加護:神龍の加護
鮮変万華の技:
『炎刃』一式「絶火」二式「不殺の炎」
『風刃』一式「殺爪」
『炎風刃』一式「炎嵐」
『氷風刃』二式「凍龍」
『吸魔の太刀』滅光斬
『彩刃』一式「輝夜の舞」
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