24.依頼達成報告
24.依頼達成報告
「キャァァァ!早すぎるぅぅ!」
「少し静かにしてくれ…………」
俺は今、エルフの美少女、ミツキを抱えて飛んでいる。なぜこうなってしまったのかは数分前に
「ミツキ、これくらいのスピードで大丈夫か?」
出発してから30秒くらいして俺が後ろを振り返る。しかしそこに彼女の姿はなかった。
(もしやまたゴブリンに襲われているのか………?)
と急に俺は心配になり、急いでもと来た
「大丈夫か!またなにか魔物に襲われたのか?」
「………違うわよっ!アンタが異常に早すぎるだけよ!」
「そ、そうなのか?俺は結構普通のスピードで飛んでいたつもりなんだけどな………」
ミツキは結構疲れているようで、飛べそうになかった。
「なんでアンタは種族的にかなり魔法が使えるエルフの私よりも早く飛べるのよ!そのスピードはまるでドラゴン並み、もしくはそれ以上だわ」
え―――、俺ってそんなに早いのかよ。
「仕方がない、ここは俺がミツキを抱えて飛ぶしかなさそうだな」
「え?いいの?楽でいいわぁ〜……ァァァァアアアア ⁉ 」
………というわけで今に至るというわけだ。
俺たちはそれからものの10分もかからずオリジーネに着いた。あぁ、ここでもうこの美少女エルフともお別れなのか………少し残念に思ったせいか、足取りが重くなった。
そんなことを考えながらぼーっと街に入るための列に並んでいると、
「はい、次の人はこちらへ」
と門衛たちに呼ばれた。
「俺はリュートだ。それでこれが俺のギルドカードだ」
「あれ?お前この間のゴブリンにやられたって言ってた青年じゃないか!まっ、頑張れよ!」
あの門衛たちはまだ俺のことを
ん?街に入るなり俺は少し違和感を覚えた。一緒にいたはずのミツキが門衛たちに呼び止められていなかったのだ。もしや俺が門の外に置き去りにしてしまったのではないのか………もしそうだったら街に入れなくて一人で困っているんじゃないのか?
「ミツキーッ!いるのかーっ?」
と少し大きな声を出してしまったせいか、周りの人が俺の方をちらっと振り返る。
「ちょ、ちょっとぉ〜!あんまり大きな声出すんじゃないわよ!」
真横からミツキの声が聞こえた。
「今、私は自分に
「ごめんごめん!次からは気をつけるよ」
そうか………ミツキは元々奴隷だもんな。見つかったら何をされるかわからない。っていうかミツキの隠蔽魔法って俺の『隠蔽』スキルと同じようなものなのかな。いずれ隠蔽魔法や隠蔽スキルを見破れるようになれないかな………
「ご主人さま、それは神眼を使えばできますよ」
「え ⁉ マジで?」
「はい、マジです」
「神眼スキル便利すぎじゃねーか!」
「ところでアンタはこれからどこに行くの?」
「俺はこのままギルドに行って、依頼達成の報告をしてくるつもりだ」
「そう、じゃあここでお別れね。ここまでどうもありがとう」
そう言ってミツキの声は遠ざかっていった。
あぁ、美少女エルフ………もっと一緒にいたかったなぁ………まぁ仕方がない、早くギルドに報告しに行こう。
「すみませーん、依頼達成の報告をしに来たんですけど―――」
「あ、リュートさんおかえりなさい!ではこちらに討伐部位を提出してください」
この狭い机だけで足りるか?いや、絶対に足りないだろうな。
「ごめんミーシャさん、ここだと大きすぎて迷惑になっちゃうから、ちょっとマスラルさん呼んでもらってもいいか?」
「大きすぎ?そんな依頼受けてましたっけ?まぁ、とにかく分かりました、ギルドマスターですね!すぐにお呼びします」
ってかこれ明らかに依頼数大幅オーバーだよな………怒られはしないだろうか?
リュートのステータス
Lv:46497
種族:50%人間
HP:
MP:
装備:ローブ(等級:測定不能)、剣(等級:測定不能)、指輪(等級:測定不能)
獲得スキル一覧:(剣術系)縮地、絶対切断、次元切り、持久力、駆け足、神速移動、斬撃範囲拡張
(魔法系)苦痛耐性、錬金術、生活魔法、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、聖魔法、闇魔法、時空魔法、空間魔法、ストレージ、ダストボックス、転移魔法、創造魔法、テイム、魔物意思疎通、魔物召喚、付与魔法、浮遊魔法、飛行魔法
(その他)手加減、自動解体、隠蔽、気配遮断
ユニークスキル一覧:ナビゲート、神眼、成長加速
称号:異世界人、苦痛に耐えし者、不運の象徴、修行バカ、ドM気質、ドMを極めしもの、剣神、魔帝、鬼殺し、神を模倣する者、神龍の友、空の覇者
加護:神龍の加護
鮮変万華の技:
『炎刃』一式「絶火」二式「不殺の炎」
『風刃』一式「殺爪」
『炎風刃』一式「炎嵐」
『氷風刃』二式「凍龍」
『吸魔の太刀』滅光斬
『彩刃』一式「輝夜の舞」
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