17.ギルド入会試験
17.ギルド入会試験
「ようこそ冒険者ギルドへ!受付はこちらです!」
と元気な女性が案内してくれた。
「お兄さんは冒険者ギルドは初めてですか?」
「はい、つい先程この街に来たばかりでして………」
「では、早速冒険者登録しちゃいましょう!」
「お兄さんは読み書きできますか?」
「はい、一応はできると思います」
神様がこの世界の言葉と文字は心配ないって言ってたもんな。
「では、こちらの用紙を記入してください」
えーと、名前、性別、魔力、スキル、役職などいっぱいあった。
「すみません、この『
「それは、パーティー、まぁ一緒に依頼を達成するメンバーの中で、前衛の剣士、タンクや後衛の魔法使い、
「まだ、自分がどれに当てはまるのか分からないんですけどどうすればいいんですか?」
「心配いりません!この後、お兄さんには試験を受けてもらいます!そこでの能力によって役職と冒険者ランクが決まります。ちなみに冒険者ランクは下から順に、G、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSS、∞の11ランクあります」
「その11のランクはどのような感じで決まるんですか?」
「G〜Eが一般人より少し強い、駆け出し冒険者って感じですね。D〜Cは結構強い冒険者で、B〜Aは超人的な強さを持っている冒険者で、S〜SSは一人でドラゴンを倒せるレベルで、今までに数十人しかいませんでした。SSSは一人で、エンシェントドラゴンを余裕で倒すような化け物のような人たちで、∞はもう、現人神ですね。強すぎてその人一人で一晩のうちに国がいくつも滅びます、っていうレベルですね」
「そんな人いるんですか?」
「歴史上で2、3人程度、っていうレベルですね」
うわぁ、俺はきっとFランクくらいじゃないのかな。一応ゴブリンは倒せたし。
「受付さん、これでいいですか?とりあえず書けるところまでは書きました」
「あ、お兄さんはリュートさんって言うんですね。ちなみに私はミーシャです!これから試験の日まで、リュートさんはギルド直属の宿に泊まっていただきます。試験は明後日なのでそれまでしっかり体を休めてくださいね」
すると突然ポロッ、ポロポロと俺の目から涙がこぼれた。
「あれ、俺、なんで泣いてんだろ」
思えば俺は、小さい頃からずっと何もかも制限されて生きてきたからな………ここまで人に尽くしてもらったのは初めてだったからかもしれない。
「ど、どうされましたか?」
「い、いや何でもないです。それよりそのギルド直営の宿ってどこにあるんですか?」
「その宿はここを出て右に曲がってすぐのところです」
「ありがとうございます」
「では試験、頑張ってくださいっ!」
―――二日後、ギルド入会試験当日
今日の試験はギルドの裏にある闘技場で正午から行われるらしい。試験方式は冒険者同士での決闘で、受験者に対し対戦相手の試験官はCランク冒険者だそうだ。プニタには宿にある俺の荷物番をやってもらっている。
「皆の者、ギルド入会試験によくぞ集まってくれた。
そう言ってめっちゃムキムキな白髪交じりのおじさんが闘技場の隅にある審判台に上った。
「では一回戦目、始めぃ!」
白髪ムキムキおっさんの掛け声で決闘が始まった。まぁ結果は言わなくとも分かるようにCランク冒険者の圧勝だった。
俺の決闘は最後の七回戦だ。相手は誰になるんだろうか………
「七回戦、受験者と試験官は同時に闘技場に入れぇ!」
どんな相手だろう……強かったら不安だな………
ゲッ!そこにいたのは一昨日俺のローブを狙ってきた当たり屋たちだった。おそらく向こうもそう思ったことだろう。
「準備はいいか?では、始め―――」
「ちょっと待って下さいっ!」
「なんだ、怖気づいたのか?」
「違います。この冒険者の試験官には本気を出していいんですよね?」
「もちろんだ。なぁ、アーク兄弟よ?」
「ケッ、俺たちも舐められたもんだぜ!一昨日まぐれで勝ったからって調子に乗るなよ!」
「では始めっ!」
本気、か………じゃあこれで行くか!
「女神の涙ッ!」
空気中の水蒸気が瞬時に凍り、アーク兄弟めがけて突き刺さっていく。ドガァアアアン!とものすごい音がして、土埃が舞った。
リュートのステータス
Lv:
46497
HP:
MP:
装備:
ローブ(等級:測定不能)、剣(等級:測定不能)、指輪(等級:測定不能)
獲得スキル一覧:
(剣術系)縮地、絶対切断、次元切り、持久力、駆け足、神速移動
(魔法系)苦痛耐性、錬金術、生活魔法、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、聖魔法、闇魔法、時空魔法、空間魔法、ストレージ、ダストボックス、転移魔法、創造魔法、テイム、魔物意思疎通、魔物召喚、付与魔法
(その他)手加減、自動解体
ユニークスキル一覧:
ナビゲート、神眼、成長加速
称号:
異世界人、苦痛に耐えし者、不運の象徴、修行バカ、ドM気質、ドMを極めしもの、剣神、魔帝、鬼殺し、神を模倣するもの、神龍の友
加護:
神龍の加護
鮮変万華の技:
『炎刃』一式「絶火」
『風刃』一式「殺爪」
『炎風刃』一式「炎嵐」
『氷風刃』二式「凍龍」
『吸魔の太刀』滅光斬
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