11.相棒
11.相棒
―――亜空間内で3ヶ月(現実世界1秒未満)後、リュートの拠点にて
「ナビさん、そういえばこの『龍殺しの森』のボスって誰なんだ?」
「すみませんが、それは私にもわかりません。しかし、その魔物はとてつもなく強いということだけはわかります!」
すると突然、ガサガサッ!っと後ろの茂みで音がして、ぴょん!と俺の体の2倍くらいの大きさの金色に光ったぷにぷにしたやつが出てきた。おそらく見た目からしてスライムとかいうやつだろう。
「ピギ?」と可愛らしい声を出したかと思えば、いきなりなんかすごい光線をぶっ放してきた。反射的に
「ナビさん、あのスライムの能力は何?ちなみにLvはいくつ?」
「えーとちょっと待って下さい………Lvは350ですね。ご主人さまのLvはさっきまでの亜空間特訓で500になり、HPはMP同様、
「ないのでしょうか?って言われても俺がわかるわけ無いだろー!」
それにしても『暴食』か………どうやって倒そう………その時に俺はあることを思いついた。
金色スライムの暴食スキル攻撃が来た………それと同時に、
「開けっ!
俺は『暴食』スキルを相殺するように闇魔法の無限の闇牢を展開する。すると暴食で削られるはずが、発動した暴食ごと俺の無限の闇牢に吸い込まれてしまったのだ。さすがはブラックホール!光すら脱出できない速度でものを吸い込むから、こちらのほうが断然強い。(吸収したものを自分の力にできないのはとても残念だが………)でも一応少しは手加減しないと、ここ一帯を吸い尽くしそうだから、魔力出力を調整して、本来の威力の10分の1まで下げた。
《スキル『手加減』を獲得しました》
と例の声が頭の中で流れる。
「これで丁度良くなったな!あとはヤツの暴食か俺の無限の闇牢かどちらかが吸い尽くされるまでの持久戦だ!」
―――10分後
金色スライムの暴食を俺の闇牢で吸収し続けた結果、暴食がついに無くなった。どうやらこの持久戦は俺の勝ちみたいだな!
すると、金色スライムが何やら俺の方に寄ってきた。
「なっ、まだやる気か?」
俺は急いで戦闘態勢に入る。しかし、
「あら、そのスライムはご主人さまの
とナビさん。
「ほぇ?」
ナビさんの言ったことへの衝撃が大きすぎて思わず変な声が出てしまった。
「お、俺と今さっきまでバチバチに戦ってたこいつが従魔になりたいって??」
「はい、魔物は強い者に
ってこは………かわいいぷにぷにのスライムが従魔 ⁉ 超うれしいぜ!
《エンシェントスライムエンペラーをテイムしますか?》
と頭の中で先程スキルを得たときに聞こえた創造神様の声が流れる。
テイム………従魔にするってことか。もちろんするに決まってんじゃねーか!
「でもなぁ、エンシェントスライムエンペラーか………長いな。名前、どうしようか」
「プニタでどうでしょうか」
とナビさんが言う。
「エンシェントスライムエンペラーとどんな関係性があるんだ?」
「え?なんかぷにぷにしていて可愛いからですよ!」
確かに………よし、プニタにしよう!(アホである)
「これからお前はプニタだ!よろしくな!」
「ピギィ!」
と嬉しそうな声が聞こえた。
《エンシェントスライムエンペラー『プニタ』をテイムしました》
《スキル『テイム』『
《レベルがLv500からLv580に上昇しました》
と声が流れる。
スキル「魔物意思疎通」………ってことは、これでプニタとも話せるのか ⁉
「おーい、プニタ!聞こえるか?」
『聞こえるよー!』
おっ!なんかプニタの声かわいい。
「ちなみに、俺の名前はリュートな!よろしくな!」
『よろしくね〜!』
「じゃあ、その大きさだと移動する時不便だから小さくなれるか?」
『もちろん!これくらいでいい?リュート?』
そこには手のひらサイズの超かわいいプニタがいた。やばい、かわいすぎるぅ…………!!そうして、俺とプニタの旅が始まった。
リュートのステータス
Lv:580
HP:
MP:
獲得スキル一覧:(剣術系)縮地、絶対切断、次元切り、持久力、駆け足、神速移動
(魔法系)苦痛耐性、錬金術、生活魔法、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、聖魔法、闇魔法、時空魔法、空間魔法、ストレージ、ダストボックス、転移魔法、創造魔法、テイム、魔物意思疎通、魔物召喚
(その他)手加減
ユニークスキル一覧:ナビゲート
称号:異世界人、苦痛に耐えし者、不運の象徴、修行バカ、ドM気質、ドMを極めしもの、剣神、魔帝、鬼殺し、神を模倣する者
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