10.外に出るには
10.外に出るには
俺がここに入ってきた時は、「ストレージ」で入ってきたが、今ここでストレージを使っても何も起きないのだ。まぁそれはおそらく今俺がいるこの白い亜空間こそがストレージだからなんだろうけれど。
「ご主人さま、過去に時空神も同じことをやらかしましたが、『転移魔法』を使用してこの亜空間から脱出できたとの記録が見つかりました!」
「時空神なんているんだ………」
「いますよー、今もこの世界の時の流れを管理していますよ!」
「ってか転移魔法ってどうやって取得すんだ?」
「ご主人さま、転移とはどうやって行うのか、その過程をしっかり頭で考えながら実行すると、魔法は覚えられますよ。あと、ついでに創造魔法も覚えてみたらどうですか?」
「いや、簡単に言ってくれるけどね、俺、このなんかすごい魔法覚えるのに、1年かかってんだぞ!そうひょいひょいと覚えられないから!」
「いいや、今のご主人さまならきっとできます!なんせご主人さまはあの称号を持っているんですから!」
そう言ってナビさんに見せられた称号は『魔帝』だった。
―――称号『魔帝』、すべての魔法において覚えるまでの時間を持っている魔力に応じて短縮することができる。また、魔力が自動で回復する。
あぁ、そういえばこんなのあったな。俺のMPは、っとマジか。前回確認したときは50000000(五千万)とまだ数値が確認できたが、今回は「
でも転移魔法と創造魔法かぁ…………どんな想像をすればいいのだろうか。転移、転移……これは………ワープだな!でも創造魔法は難しそうだ。創造魔法は………クリエイトって意味だから……物を根本から作り上げるイメージで……化学の物質の構成なんかがイメージに合ってるかもな!
―――30分後
《スキル『転移魔法』『創造魔法』を獲得しました》
という例の声が頭に流れた。ステータス画面からこれらの魔法の詳しい説明を見てみると、
『転移魔法』:頭の中で、行きたい場所をはっきりと思い浮かべれば転移できる。ただし、一度行った場所にしか転移できないという欠点がある。
『創造魔法』:基本的に
いや、創造魔法の説明雑すぎんだろ。ナビさん以下だぜ……
「私の説明はいつも的確かつ完璧です」
「はいはい、すみませんでした。ナビさんは素晴らしいサポーターです」
「わかればよろしい」
そういえばナビさんにこのキャラ植え付けたの誰なんだろう?(注:リュート自身の記憶です)まぁ、それはいいや、とりあえずこの亜空間から元いた場所に戻ろう。
「いくぜ、転移ッ!」
頭の中で、自分の拠点の場所をはっきりとイメージする。すると頭の中がぐるんと回転したように感じ、目を開けるとそこは元いた俺の拠点だった。不思議なことに俺がストレージに入る前に飲んだ薬草汁を作るためにつけた火は消えてないし、太陽もまだ沈んでいない。
これはもしや………ストレージ内は時間の流れが止まっているのか ⁉ 時空魔法を空間魔法と掛け合わせた意味があったな!
そこで本当に時間が止まっているのかを確認するために、火をまるごとストレージに入れて、30分後にもう一度出してみると、全く勢いが衰えておらず、メラメラと燃えていた。よし!これで料理や水にも困らずに済むな!
この前は、この森に来て初めて出会ったゴブリンを倒した。ヤツは十分強かった……(?)がこの森のボスではないだろう。この森を出るには、ここのボスを倒すしかないと以前ナビさんが言っていたので、俺はそのための特訓をストレージ内の時間が進まない亜空間ですることにした。
リュートのステータス
Lv:450
HP:25000000(二千五百万)
MP:
獲得スキル一覧:(剣術系)縮地、絶対切断、次元切り、持久力、駆け足、神速移動
(魔法系)苦痛耐性、錬金術、生活魔法、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、聖魔法、闇魔法、時空魔法、空間魔法、ストレージ、ダストボックス、転移魔法、創造魔法
ユニークスキル一覧:ナビゲート
称号:異世界人、苦痛に耐えし者、不運の象徴、修行バカ、ドM気質、ドMを極めしもの、剣神、魔帝、鬼殺し、神を模倣する者
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます