09.危険な空間
09.危険な空間
亜空間の中は心地よい温度だった。見渡す限り、どこまでも白い空間が続いている。やはり、魔法の修行の場所としては最適だ!
早速、この間の「
次に、水魔法の俺が使える限界、「
また、風魔法「
雷魔法「
土魔法「
聖魔法「
最後に闇魔法「
―――ここに入ってから、何時間くらい経ったんだろう。なぜだかここにいると腹も減らないから、死にはしないんだがやっぱり外に出たい。この外に出たい欲は苦痛耐性でもどうにもならなかった。誰か、この亜空間を開けてくれぇ!なぜこうなってしまったのかは闇魔法「無限の闇牢」を使ってから数時間後に
「よしっ、そろそろここから出るか!」
と俺が来たところを見ると、ただの白い空間になっていてなにもないのだ。俺がこの亜空間に入ってきた時は、丸い円のようなものに入っていたのだが、この空間から出るための穴が見つからないのだ。(これも『不運の象徴』だからなのか?)とりあえず、持っていた剣を振って、また昨日みたいに空間を切ってみようとした。
「せぇぇえい!」
何も手応えを感じなかった。あのときと同じように剣の先が見えなくなっていた。
「よっしゃ!なんだこんなんで脱出できるんじゃん!」
そう思って、その空間に触れようとした時、
「触るなぁ!」
頭の中に大声が響いて俺は思わず手を引っ込めた。それはナビさんの声だった。
「お、おい、ナビさん!いきなり大声で叫ぶなよ!」
俺は少々キレながら、ナビさんをたしなめた。しかも、触るなぁ!って誰に向かって言ってんだよ。
「はぁ、ご主人さまは本当に何もわかってないですね。私はこの世界を案内するためにあなたの中にスキルとしてあるんですよ。当然私はこの世界のことをあなたよりもよく知っています!この亜空間に入る時だって入って出られた例がないからやめましょうと忠告したのに、ご主人さまはそれを無視して先に行ってしまい、結果こうやって出られなくなっているではありませんか!しかもその新たに開いている空間は危険では済まないものなんです。試しにその空間に入っている剣の先っぽを見てみてください!」
「わ、わかった!」
そんなに危険なのかと思いつつ、とりあえず剣を抜いてみると、どろぉと剣先が溶けていた。
「なんでで溶けてるんだっ!」
俺は思わず叫んだ。するとその新たな空間は黒く染まっていった。俺が外の世界で開けたのは白い空間だったのに。
「それはご主人さまのストレージの中で、ご主人さまが
なんだって ⁉ そんなのもし間違えて俺が触っていたら、俺の右手は今頃ないかもしれなかった。ありがとうございますナビ様。キレたことを申し訳なく思っております。
「ごめんな、ナビさん。忠告無視しちまって………」
「わかってくれればいいんです」
ナビさん、なんて寛大な心の持ち主なんだ………!
《スキル『ダストボックス』を獲得しました》
俺は例の声が流れた後、ステータス画面からこの「ダストボックス」についての詳細な説明を読んでみた。
『ダストボックス』:この中はストレージと違い、時間の流れが超高速になっていて、いらないと判断したものなどをその存在ごと消し去る魔法。
う〜ん、正直怖いからいらないんだけどなぁ…………
こうして俺は今に至っている。さて、どうやってここから出ようか。
リュートのステータス
Lv:450
HP:25000000(二千五百万)
MP:50000000(五千万)
獲得スキル一覧:(剣術系)縮地、絶対切断、次元切り、持久力、駆け足、神速移動
(魔法系)苦痛耐性、錬金術、生活魔法、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、聖魔法、闇魔法、時空魔法、空間魔法、ストレージ、ダストボックス
ユニークスキル一覧:ナビゲート
称号:異世界人、苦痛に耐えし者、不運の象徴、修行バカ、ドM気質、ドMを極めしもの、剣神、魔帝、鬼殺し、神を模倣する者
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