2022.1/8
実は数日前に弟の人工呼吸器の離脱が終了していた。そのため食事もゼリー食をしばらく挟んで通常の食事への移行が進んでいた。またリハビリも行われており、歩行器での起立や風船でのキャッチボールなどが日々行われていた。
弟の心情や顔も日を追う事に晴晴としていった。心臓以外の全てが良い方向に進みつつあった。
実は体外式VADは一、二ヶ月の限定的なものであり、その期間での心機能の回復が見られなければ体内式VADへと切り替えが行われ、心移植の申請が行われる。体内式VADが心移植申請の条件であった。しかし、その体内式VADまた心移植の手術は現在の病院では行えず、関西にあるさらに大きな病院への転院が必須であった。つまり、家族での関西への移住が必要であった。私はもともと関東の大学志望でありどの道家を出る予定ではあったが、実家が、見知らぬ土地になるというのは私にとっても大きな出来事であった。
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