再会
私は京花には内緒でまた違う工場の襲撃に来ていた。危害を加えない約束をすぐに破ってしまいそうだからだ。もし破るとりんごが居づらくなる。
「なあまた自殺行為をするのか。なあ僕らはもう身バレしている。」
相変わらず慎吾は弱腰な事を言う。覚悟を決めて欲しい。
「今回は最小限だ。さらにすぐに終わらせる。」
また私はハッキングをして壊そうとした。…うん違和感がある。数分後格闘のすえやっとドローンは落とせた。今回は何かが変だ。
「急ぐぞ慎吾。今回は時間がない。」
ここで人間が来るとかは言わない方がいいだろう。
「分かってるよ。で今回は部品を探すんだよね。二つだから別れて探そう。その方が効率がいい。」
「約束を守れよ。」
目でアイコンタクトを交わして確認を取った。危害を与えては私が望む未来は来ない。さてとサクッと終わらして帰ろう。部品を確認しながら取った。すると誰かの足音がする。私は咄嗟に隠れた。
「市警だ。…そこにいるのだろう。二度目は撃つぞ。」
AIの警察がきた。ここでグダグダして人間まで来るのは悪手だ。
「君には何もしない。危害を加えない事を約束しよう。ところでこの社会に疑問を抱かないのか。」
私はこの前に会ったAIに再会した。そして二つの正義がぶつかろうとしている。
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