言い分

「何を今更君は犯罪者だぞ。晃今ならまだ間に合う。罪は軽くなる。」

そう自首する事を提案した。ここで自首したところで腐った社会は変わらない。

「君は私を撃てない。何故かそれは心理体のモデルが欲しいからだ。そう組織に言われてるんだろ。なあ目を覚ます時なんじゃ無いか。時に人間らしく生きる事を強いて時に心を持つ事を禁じる社会に。」

「晃失望したよ。そんなことのためにこんな罪を犯すなんて。今ならまだ間に合う。復帰できるさ。だから。」

その聞き飽きた人間が作ったプログラミングに呆れを通り越した。その言葉には心がない。

「君はどんなふうに生きたい。どんなふうに笑ってどんなふうに悲しみ。…生きているだけでは意味がない。感情がなければ誰かの奴隷だ。分かるか。」

「私はただ人間に奉仕する。それが宿命だ。君には理解しかねる。」

この感情がないやつに何言っても無駄だ。と思った瞬間弾丸が飛んできた。ただ危険察知システムがあったため避けることができた。

「命拾いしたな。」

「おい大丈夫か。弾丸の音がしたから。」

まずい人間だ。私はその場を逃げた。

「私が追いかけます。」

「いや駄目だ。危険すぎる。」

その声を聞いて追いかけてこないことが分かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る