バス

私は歩いているうちに身バレが怖くなってきたのでバスを使って移動することにした。私は今は人間のふりをしている。

「AIは後ろでお願いします。」

そう運転手に言われていたAIがいている。人間は何故こんなにも差別しているのだろうか。…私には一切答えが分からない。だが隆さんが人間が嫌いな訳が今になって分かった。

「すみません混んでるもので。」

「いや規則は規則なので。」

口論になってきた。私は運転手のそばまで行き助け船を出した。

「私のつれです。すみませんが私のそばにいては駄目でしょうか。」

私はアイコンタクトを取って口を合わせるように仕向けた。

「ああ…それなら仕方ないですね。」

「特例措置を図々しく受け入れてくれてありがとうございます。」

誰かからメッセージが来た。…隣にからだった。AIの心理を持った個体がいるという事だった。それじゃあそこに案内してくれと送った。返事と共に写真が送られてきた。寂れている館の写真だ。なるほど…そこに同志がいるのか。

私達は最寄りのバス停で降りた。

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