鋼の立方体、直方体、四角柱、一つの「それ」。

「何かである事」と「何かでない事」。

「それぞれ一つずつ」であり、「同時に備え」、「同時に備えておらず、かつそれぞれでない」。


全ての根源であり、全ての果てであり、全てに根付いており、全てから遊離している。


それはそれそのものであり、それを内包する空間であり、時間であり、それらとは無縁でさえある。


それは生きており、かつ常に死んでおり、無機物の具象であり、有機物そのものである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

諸論 堂目雷同 @doumoku_raidou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る